人工知能の研究開発を手がけるCogent Labsは3月1日、SBIインベストメントおよび、トッパン・フォームズを引受先とする総額13億円の第三者割当増資を実施すると発表した。
今回の調達により、印字・手書き文字をデータ化する「Tegaki」の事業化と複数の新規アプリケーション開発、リサーチとエンジニアリング体制のさらなる強化、次世代人工知能の研究・開発に活用するという。
Tegakiは、印字された文字や手書き文字を高精度で読み取るプロダクト。手書き文字でも、最大99.3%の読み取り精度を実現しているという。業界や事業規模を問わず、手入力作業にかかる業務の効率化とコスト削減、労働生産性の向上を目指す。また、SBIインベストメントとトッパンのネットワークや顧客基盤を活かし、国内市場やアジアなどでのサービス提供も視野に入れるという。
同サービスでは、APIを通じたサービスを提供することで、同社の人工知能を活用した独自ソリューションを開発可能。今後は、Tegakiの基礎技術を応用し、製造・金融・医療・サービス業界を主な対象に、音声・画像などのさまざまなビックデータを活用した、アプリケーション開発やサービスの導入を進めるという。
採用面では、博士号や修士号を保有するリサーチャーとエンジニアの採用を加速させ、多国籍かつ多分野にまたがる専門性(天文物理学・統計学・量子物理学・脳科学・機械学習)を持つメンバーから生まれる多様性と融合により、革新的な人工知能の研究・開発を促進。加えて、UXデザインに優れたエンジニアの採用も実施するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」