NTTドコモ、クアルコム、エリクソンの3社は2月27日、3GPPで策定中の5G標準仕様(NR:New Radio)に準拠した国内でのトライアルで協力し、端末と基地局間の接続試験や、2018年中の屋外実験の実施計画に合意したと発表した。クアルコムとエリクソンが端末や基地局の試作装置を提供し、ドコモは多様な利用シーンを想定した実験環境を提供する。
このトライアルは、4.5GHz帯と28GHz帯を用いる予定で、さまざまな周波数帯に対応可能な設計を有する5G NRの技術を実証。また、移動通信業界のエコシステムの確立や、3GPPの標準仕様に準拠した端末とネットワークに基づく5Gの早期実現を促進するものだという。
4.5GHz帯を用いたトライアルでは、必要な通信エリアや容量を確保するための実証実験を行う予定。また、Massive MIMO技術、ダイナミックTDD技術、高度な符号化・変調技術、柔軟かつ低遅延な無線フレーム構成など、さまざまな5G NRの標準仕様に含まれる要素技術を実証するとしている。
28GHz帯を用いたトライアルでは、5Gの先進アンテナ技術によって、見通しの悪い場所や端末が移動する環境においても、安定し途切れのない高速通信を提供するための実証実験を行う予定。
3社によると、これらの技術の実証や取り組みによって、今後VRやAR、クラウドコンピューティングのような高速通信の体験、さらには自動運転・ドローン・工業機械などの高信頼性と低遅延が要求される新しいサービスの実現に貢献できると考えているという。
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