本書には、「英語を教える」ようなことは一切書いていない。それは冒頭にも書いてある。では何が書いてあるかというと、英語を勉強するにあたり、日本人が究極的に恐れていると思われる「間違えること」について、その恐れを取り除くために有効と思われる方法や提案が書かれている。「間違えるのは恥ずかしいこと」という刷り込みから脱却して、自由に勉強していける自分に変わりたい人にお勧めだ。
英語学習に限らず、とくに真面目な人ほど「間違えると笑われるし、それを恥ずかしいと思う」ような環境で育ってきてしまっているので、その思い込みを払拭するのは、そう簡単ではない。しかし、少しずつでもその思い込みをなくしていけたら、今までの自分にできなかったことが少しずつできるようになっていけるだろう。それは嫌だという人はいないのではないか。
間違えることを恐れなくなったとき、自分はどうなるだろうか。物怖じせずに、英語を話したり書いたりして、間違えても、覚え直せば良いだけと考え、どんどんトライしていったら? その先にいる自分にわくわくしてくるだろう。今必要なのは、英語を教えてくれる人ではなく、自分の考え方を変えてくれる何かではないのか。
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