フォロワーを増やしたいあまり、問題のあるハッシュタグを使っている子も多い。ハッシュタグを付けることは、中高生は「タグする」という言い方をしている例が多い。「タグする」系のツイートをしている中高生のツイートや固定ツイを見ると、大人なら問題にすぐに気づくかもしれない。たとえば多いのは、以下のようなハッシュタグだ。
#中高生RT
#高校生RT
#10代RT
#中学3年生
#☓☓在住RT
#バスケ部の人RT
#△△好きな人RT
#□中知ってる人RT
#俺のこと知ってる人RT
#見たことある子RT
中高生は、基本的に共通項でつながりたくてこのようなハッシュタグを使用する。つまり、「#中高生RT」を使っている子は中高生、「#高校生RT」を使っている子は高校生が多い。「#中学3年生」などのハッシュタグをつけていたら間違いなく中学3年生だ。「#☓☓在住RT」は☓☓に在住しているし、「#□中知ってる人RT」は□中学出身のことがほとんどだ。
「#俺のこと知ってる人RT」「#見たことある子RT」などはリアルの人間関係があるため、同じ学校に通っていることが多い。つまり、このようなハッシュタグは個人情報を周囲に公開することにつながるのだ。
今回ご紹介したように、中高生のTwitterの使い方は、ユニークだが隙が多く問題も多い。特に問題が大きいのは、無料通話アプリのQRコードを公開していたり、個人情報を広く公開している例だ。保護者は子どもがそのような使い方をしていないか確認し、アドバイスするべきだろう。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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