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[ブックレビュー]絵で記録する驚きの効能--「Graphic Recorder」

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ビー・エヌ・エヌ新社
詳細:単行本 / 152ページ / ビー・エヌ・エヌ新社 / 著者:清水淳子 / 発売日:2017/01/27 / 外形寸法 (H×W×D):20.0cm×15.0cm×1.4cm / 重量:0.2kg
内容:議論の中身を文章で記録するのではなく、図を絵を使う表す「グラフィックレコーディング」。かなりの絵心が求められそうだが、ある程度の訓練で身に着けることができるという。文字ではなく絵で伝えることで、得られる効能とは?

 会議の議事録といえば、文章で書くのが普通であるし、会議中にホワイトボードに議題や要点を書く場合は、文字で書くのが普通だろう。しかし、それで、本当に議論の中身が、全員で共有できているのだろうか。発言者の意図したことが、聞き手にきちんと伝わっているだろうか。こうした疑問を解決に導いてくれる新しい手法が、議論の中身を図や絵で表す「グラフィックレコーディング」だ。

 言いたいことを絵で表すなど、絵が得意な人でないと無理だと思うかもしれない。では、言いたいことを文字で書いてきて、果たしてそれで分かってもらえていたのか、自信が持てる人がどのくらいいるのか。ならば、絵や図で伝えようとしてみることには価値があるはずだ。絵の場合、一目見たときに、目の中に飛び込んでくる情報量が、文字よりも多い。これをうまく利用すれば、簡単な絵でもキーワード(文字)と組み合わせることで、充分に相手に伝わる内容を表せるようになる。

 グラフィックレコーディングを実践するためには、ある程度の訓練が必要だが、これに慣れたなら、新しいアイデアを生み出す議論の場を持てるようになりそうだ。本書には、グラフィックレコーディングに慣れ親しむための訓練方法のほか、多くの事例が丁寧な解説付きで掲載されている。惜しむらくは、字やグラフィックレコードが小さい。ビジネス書に多い判型に合わせてあるため、解説の文字や事例のグラフィックレコードが、非常に小さくなってしまっているのだ。できれば、もう一回り大きなサイズの本で読みたいところだ。

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