アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ当局は、自律型の旅客機ドローンを早ければ7月にも運行開始する計画を明らかにした。
ドバイ道路交通庁の責任者を務めるMattar al-Tayer氏は、世界政府サミットで講演し、中国製のドローン「EHang 184」はすでに超高層ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」の上空を初飛行したが、こうした飛行はいずれ珍しくなくなると述べた。
Associated Pressが伝えているように、この4本のアームを備えた卵型のドローンが、いずれ同地域の渋滞した道路に代わる選択肢になるかどうかはまだ分からない。それでも、ドバイがこれまで数々の先進技術に投資してきたことは、将来実現する可能性があることを確かに示唆している。
ドローン自体はCES 2016で発表されたもので、米ネバダ州でテストされた。4ローター設計を採用し、最大100kgの貨物か、乗客1人と限られた重量の荷物を積載できる。
al-Tayer氏によると、乗客がEHangのタッチスクリーンに目的地を入力すると、このドローンは海面高度では23分間飛行できる。あるいは、ドバイの有名な超高層ビルや高層建築物を避ける必要がある場合など、より高い高度が必要な場合には最大時速約100kmで10分間飛行できるという。
このドローンの最高速度は時速約160kmで、最長50kmの距離を飛行できる。
ドバイ道路交通庁によると、EHangの定期飛行は7月に始まる予定だが、al-Tayer氏はそれ以上の詳細を明かさなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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