ロシア政府はDonald Trump米大統領への贈り物として、Edward Snowden氏を米国に引き渡すことを検討しているという。NBC Newsが米国時間2月10日、この問題に関する米国の情報を精査した匿名の米高官の話として伝えた。
米国家安全保障局(NSA)の契約社員だったSnowden氏は2013年、米国とその協力者らが実行していた監視プログラムに関する機密文書のデータをジャーナリストらに提供した。Snowden氏はそれ以降、ロシアに移り住んでおり、もし米国に戻れば「見せしめ裁判」にかけられるだろうと述べている。2016年9月には、Snowden氏と弁護団が恩赦を求める運動を開始していた。
Trump氏はSnowden氏をスパイや裏切り者と呼んでいる。Trump氏は2013年という早い時期から、自分が大統領ならSnowden氏をすでに米国に連れ戻していただろうと主張していた。
All I can say is that if I were President, Snowden would have already been returned to the U.S. (by their fastest jet) and with an apology!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2013年6月18日
米CNETは、Snowden氏の弁護士、在米ロシア大使館、米政府にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。Snowden氏は2月10日、NBCの報道について、Trump氏らが主張しているように自分が米国の機密情報をロシアに渡した事実はないことを証明するものだとTwitter上で述べた。
Snowden氏は次のように記している。「スパイを手放す取り引きをする国などない。そんなことをすれば、残りのスパイが次は自分の番だと恐れるようになるからだ」
Finally: irrefutable evidence that I never cooperated with Russian intel. No country trades away spies, as the rest would fear they're next. https://t.co/YONqZ1gYqm
— Edward Snowden (@Snowden) 2017年2月10日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」