露、スノーデン氏を「贈り物」として引き渡し検討か

Laura Hautala (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2017年02月13日 12時05分

 ロシア政府はDonald Trump米大統領への贈り物として、Edward Snowden氏を米国に引き渡すことを検討しているという。NBC Newsが米国時間2月10日、この問題に関する米国の情報を精査した匿名の米高官の話として伝えた。

 米国家安全保障局(NSA)の契約社員だったSnowden氏は2013年、米国とその協力者らが実行していた監視プログラムに関する機密文書のデータをジャーナリストらに提供した。Snowden氏はそれ以降、ロシアに移り住んでおり、もし米国に戻れば「見せしめ裁判」にかけられるだろうと述べている。2016年9月には、Snowden氏と弁護団が恩赦を求める運動を開始していた。

 Trump氏はSnowden氏をスパイ裏切り者と呼んでいる。Trump氏は2013年という早い時期から、自分が大統領ならSnowden氏をすでに米国に連れ戻していただろうと主張していた。

 米CNETは、Snowden氏の弁護士、在米ロシア大使館、米政府にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。Snowden氏は2月10日、NBCの報道について、Trump氏らが主張しているように自分が米国の機密情報をロシアに渡した事実はないことを証明するものだとTwitter上で述べた。

 Snowden氏は次のように記している。「スパイを手放す取り引きをする国などない。そんなことをすれば、残りのスパイが次は自分の番だと恐れるようになるからだ」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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