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カンボジアの就労ビザ申請がオンライン化--外国人労働者に広がる「困惑」 - (page 2)

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より手間がかかり、不透明感も改善されず

 ワークパーミットの手続きページを見てみよう。まず入り口として「雇用主」「外国人労働者」「個人事業主」の3つのカテゴリがあり、いずれかを選択する。

 たとえば、「外国人労働者」を選択すると、フォーム画面が現れる。氏名、年齢、パスポート番号、会社情報などの情報を入力し、必要書類の画像(写真、パスポートのコピー、ビジネスビザのコピー、健康診断書、居住証明書など)を添付して送信すると、手続きが完了する(ただし、これらの1つでも書類が欠けるとエラーになる)。

ワークパーミットの手続きページ
ワークパーミットの手続きページ

 フォーム自体はとてもシンプルで、一見いかにも簡単そうだ。しかし、必要書類の提出が多い割にそれらに関する説明が一切なく(取得場所、必要事項、書式など)提出する側からすると戸惑ってしまう。また、取得までの流れや料金に関しても記載がない。

 労働省に確認したところ、オンラインで申し込むと請求書がメールで送付され、料金を所定の銀行に振り込むと、数日で郵送されるとのこと。つまり、請求書が送られてきた時点で初めて支払い料金が明らかになるということだ。現地英字新聞サイトによると、登録料100ドル+送料・手数料30ドルとのことだが、労働省の返答は「139ドル」とのこと。この「9ドル」は何だろうか。

 また、カンボジアはビザ整備もいまだ発展途上にあり、就労の有無に関わらず、長期滞在する外国人は皆ビジネスビザを取得している。2016年8月に「リタイヤビザ」というワークパーミットが不要な長期滞在ビザが新設されたが、まだ周知はされていない。今後は住み分けされるかもしれないが、気をつけないとあわや懲罰対象になる恐れもある。

誰のためのオンライン化?広がる困惑

 簡易化を狙ったオンライン化だが、申請者側からすると、手続きに手間どり困惑しているという印象を受ける。今後はその意見が汲まれてサイトが改善さればよいが、どうなるかは未知である。

 カンボジアでは予測のつかない事態が日々起こる。特に各方面の取り締まりが強化されている今、半年前の情報がすでに古くなっていることも珍しくない。特に政府役所関連の情報は、発令されても周知されるまでにタイムラグがあり(公式サイトに載っていないことも多い)「気がつけば変わっていた」ということが多々ある。

 これから進出を検討している企業は、現地の信頼できる機関に都度コンタクトをとるなどして、常に情報のアンテナを張っておくことが必要であろう。

(編集協力:岡徳之)

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