カシオ計算機は2月1日、リビング・バスルーム・キッチン・寝室など自宅のさまざまな場所で会話をしながら学べるデジタル英会話学習機「Lesson Pod(レッスンポッド)」(LP-E01)を2月24日に発売すると発表した。市場想定価格は3万円前後(税別)。
英語学習教材は、CDや書籍など聞き流しには有効でも、話すための訓練には工夫が必要になるものが多い。日頃から英語を話すことに苦手意識を持っている日本人が持つ、「恥ずかしい」「自信がない」といった現状を打破する一歩として、学習機がリードする「自宅で気軽にコーチング」というコンセプトで誕生したのがLesson Podだ。ターゲットは20~30代の女性で、毎日話しかけたくなるような、親しみやすいデザインを採用したという。
Lesson Podは、内蔵コンテンツによる学習モードと、コミュニケーションモードの2つのモードを搭載する。学習モードは、反復レッスン、発音レッスン、文法レッスン、英語ゲームなどのコンテンツを備える。例えば反復レッスンであればLesson Podの通り基本フレーズをリピートしたり、指示通りに主語のIをHe/Sheに変えるといった、言い換え表現を学べたりする。
コミュニケーションモードでは、Lesson Podのそばを通ると「Good morning」とユーザーに話しかけてきたりする。ユーザーから「Good morning(おはよう)」と話しかければ、「The calendar says It's finally spring!(暦の上では春ですよ!)」などの返事が返ってくることもある。応答は、時間、Lesson Pod内に設定されたカレンダー条件(時節)などによって異なるしくみだ。
ただし、AIによる学習機能など高度なものではない。音声を認識し、Lesson Pod内にあるデータベースと照合して返答するもので、人の言っている意味を理解しているわけではない。
カシオによれば、「会話のコミュニケーションができるロボットも出始めているが、そこに注力するのではなく、日本人が持っている実力を少しでも引き出せるレッスンを目指した」という。
収録コンテンツは、プロンテストの「反復レッスン」「発音レッスン」「発音聞き分けゲーム」、三修社の「文法レッスン」「実用会話ライブラリー」、ブレインの「英語クイズ」。また、発売を記念してブレインの「毎日ひとこと会話集 Vol.1」が無料で追加(2月24日~5月31日の期間限定)される。
なお、スライド式キーボード搭載の「EX-word RISE(エクスワード ライズ)」で採用している、「発音判定エンジン」を搭載している。
今後は、出版社と協力して追加コンテンツを拡充予定。また、スマートフォン用アプリ「Lesson Pod+(レッスンポッド プラス)」も用意。Lesson Podによる学習進捗状況をアプリで確認でき、スマートフォンをリモコンとして使用可能になるという。
電源には、リチウムイオン充電池を採用。電池の持続時間は1レッスン10分程度として、約15レッスン(レッスンを繰り返し行なった時)、約4日(1日あたり3レッスンを行った時)。
リビングや寝室だけでなく、バスルームやキッチンでも安心して学べるように「IPX5/IPX7」の防水仕様だ。
本体サイズは、幅86mm×奥行き86mm×高さ111mm。充電台サイズは、幅99mm×奥行き99mm×高さ37.7mm。本体重量は、約310g。充電台重量は、約85g。
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