オンライン英会話サービス事業を運営するレアジョブは8月22日、日本電気(NEC)のAI技術を活用した、ユーザーと講師のマッチング高度化のための実証実験を、NECと共同で実施すると発表した。
同実験では、オンライン英会話ユーザーの中からランダムに抽出した約2万人分のデータ(年齢、性別、学習期間、英会話レベル、過去のレッスンに対する評価など)や、講師データ(年齢、性別、講師歴、レッスンスキルなど)をもとに、ユーザーの総合的な満足度をAIが推定し、ユーザーと講師との適した組み合わせを策定。さらに、英会話サービスにおけるAI活用の可能性も検証する。
NECの最先端AI技術群「NEC the WISE(エヌイーシー ザ ワイズ)」に含まれるRAPID機械学習技術や異種混合学習技術を活用するという。
RAPID機械学習技術は、ディープラーニング技術を搭載し、事前に手本となるデータを読み込むことで傾向を自動で学習。データの分類/検知/推薦などの高精度な判断が可能だという。また、NEC北米研究所の独自技術により、分析エンジンの高速化と軽量化の両立を実現しており、大規模なマシンリソースを必要とせずにサーバ1台から分析処理ができるため、幅広い業務や企業への適用が可能とのこと。
異種混合学習技術は、ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から、多数の規則性を自動で発見し、分析するデータに応じて参照する規則を自動で切り替える技術。これにより、単一の規則性のみを発見し参照する従来の機械学習では分析が困難な、状況に応じて規則性が変化するデータでも、高精度な予測や異常検出が可能となるという。
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