Appleは「iOS」のプライバシー設定に、分析に関する新しい項目を追加しようとしている。この項目は「Siri」などのスマート機能を向上させるため、「iCloud」アカウントのデータを分析する許可を求めるもの。
先週リリースされた「iOS 10.3」ベータ版には、「iCloud Analytics & Privacy」(iCloudのアナリティクスとプライバシー)と題されたメモが含まれており、AppleがiCloudアカウントのデータを分析して、Siriなどのインテリジェント機能を向上させたいと考えていることが説明されていた。
「Appleはプライバシーを保護する方法でユーザーのiCloudアカウントのデータを利用することで、製品およびサービスを改善したいと考えている。ユーザーの皆様の協力をお願いしたい」(同社)
「そうしたデータを分析することで、AppleはSiriのようなインテリジェント機能やサービス、そのほかの同様のサービスや関連サービスを改善できる」(同社)
「iPhone」ユーザーは「Settings」(設定)内の「Privacy」(プライバシー)の項目で、データ共有システムからオプトアウトできる。このことは重要だ。
Appleによると、同社は「差分プライバシー」と呼ばれる技術をiCloudデータに適用した後で、そのデータを分析するという。差分プライバシーは、同社が2016年、人工知能(AI)サービスを向上させる計画の一環として「iOS 10」で導入した手法だ。
差分プライバシーは、Appleが端末から収集するデータに数学的ノイズを追加することで、同社が個々のユーザーのプライバシーを保護しながら「クラウドソースによる学習」を行い、全体的な使用パターンを見つけることを可能にする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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