「スペースマーケット」のAndroidアプリが公開--早大IT戦略研究所との共同調査も

 スペースマーケットは1月30日、インターネットで1時間単位から場所の貸し借りができるマーケットプレイス「スペースマーケット」のAndroidアプリを公開した。また、すでに公開していたiOSアプリは、新たにApple Watchに対応した。

 ユーザー(ゲスト)は希望条件などで検索をして、スペースオーナー(ホスト)とのメッセージのやり取りを通じて、条件が合えば希望の場所を借りられる。取扱いスペース数は現在1万1000カ所を超えているとのこと。同社によると、サービスへのアクセスの約半数がスマートフォン経由だという。

Android向けアプリの提供を開始
Android向けアプリの提供を開始

 Androidアプリでは、スペース検索から予約まで可能なほか、SNSのようにやりとりできるメッセージ機能を搭載。ユーザーやオーナーからアクションがあった場合のプッシュ通知や、相手がメッセージを開いたかどうかわかる「既読」表示にも対応している。今後は、アプリ経由でのホスト登録機能(スペースオーナーが貸したいスペースをアプリで掲載できる)の強化などを進めるとしている。

スペース予約で重視することは?--早大と共同調査

 同社は、早稲田大学IT戦略研究所と共同で、スペースマーケット利用者の実態把握調査も実施した。得られた調査データに基づいて、シェアリングサービスの信頼形成について共同研究する予定。調査期間は、2016年11月30日~12月10日。調査対象は、サービスを利用したゲスト187名、ホスト35名。対象者に対し、一斉にスペースマーケットよりメールを配信して調査した。

 それによると、ゲストの61%がプライベート、38%が仕事での利用でスペースマーケットを使うと答えた。ゲストの利用回数は、「初めて」が69%で最も多く、次いで「2回」の17%、「3回」の7%、「4回」の4%の順となった。ゲストの年齢構成は「25歳~29歳」が24%で最も多く、次いで「30歳~34歳」の16%だった。

 ホストのこれまでスペース貸し出し回数は、「1回~5回」が34%で最も多く、次いで「41回以上」の31%だった。ホストは「個人事業主(従業員がいる場合には従業員数5名未満)としてホストをしている」が43%で、次いで「企業(従業員5名以上)としてホストをしている」の26%となった。ホストの年齢構成は、「30歳~34歳」が14%で最も多く、次いで「50歳~54歳」の14%、「55歳~59歳」の14%だった。

 スペースを予約する際に最も重視するものについて、「写真」「立地」「価格」「レビュー」「アメニティ・付属品」から選んでもらったところ、ゲスト側の1位は「価格」(44%)、ホスト側の1位は「写真」(46%)だった。

 ゲストに、スペースの利用前にどの程度レビューを読んでいるかを聞いたところ、66.1%が読んでいることが分かった。そのうち、役に立ったと答えた人は63.4%だった。また、ゲストのレビューを読んでいるホストの割合は74.3%だった。利用当日の様子と、相手(ゲストならホスト、ホストならゲスト)のレビューから受けた印象が異なっていることがあるかを聞いたところ、ゲスト側では23.7%、ホスト側では17.2%があると答えた。

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