Microsoftは米国時間1月19日、「Windows 10」の次期大型アップデート「Creators Update」の「Build 15014」を「Fast Ring」のPCテスターとモバイルテスター向けにリリースした。
「Windows Insider Program」参加者に公開された直近の2つのテストビルドと同様、15014にもかなり多くの新機能が含まれている。Build 15014についてのブログ記事によると、Microsoftは2016年10月に披露した新しい「My People」機能をCreators Updateに搭載しない意向だという。同社は当初、同機能をCreators Updateの一部として提供する計画だった。
Microsoftは電子書籍のサポートをCreators Updateに組み込もうとしている。1月19日より米国のテスターを対象に、電子書籍を「Windows Store」から直接購入して、「Edge」ブラウザで閲覧できる機能が提供される。さらに、「Cortana」に特定の言葉の意味を尋ねたり、書籍に埋め込まれた動画および音声コンテンツを楽しんだりできるようになる。
My Peopleは、連絡先をタスクバーにピン留めして、写真や動画などのコンテンツをそれらの連絡先にドラッグ&ドロップして共有できる機能。Windows 10の「次のメジャーアップデート」(「Redstone 3」としても知られ、2017年秋にリリース予定)に搭載される見通しだ。
MicrosoftはBuild 15014で、利用者の少なさを理由に「Windows 10 Mobile」の「Apps Corner」機能を廃止する決定も下した。Apps Cornerは、ほかのユーザーがあらかじめ承認済みのアプリ群だけを使用できるように端末をセットアップする機能だ。
Build 15014に含まれるほかの新機能には、カスタムアクセントカラーを選べる機能(PC版)、不要なファイルを自動で削除する機能、「Settings」の新しいセクションへのWi-Fi設定の統合、PC向けの新しい電力スライダなどがある。新しい電力スライダは、Microsoftが現在一部のPCのみで行っているバッテリ持続時間延長への取り組みの一環だ。
このビルドをダウンロードする際の注意事項として、Microsoftによるとダウンロードの進捗状況を示すインジケータが正常に機能していないという。同社はユーザーに対し、インジケータを無視して「根気よく待つ」ようアドバイスしている。
19日、Build 15014に関連するかもしれないニュースが報じられた。Microsoftは同社の「Cache」クリップボードツールのユーザーに電子メールを送信し、Cacheの単独製品としての提供が終了することを通知したという。
Cacheは「Microsoft Garage」インキュベータープロジェクトで開発された製品だった。つまり、ユーザーのフィードバックに基づいて存続か否かが決められる「実験的」な製品だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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