NDS、メディアプレーヤー機能を内蔵した業務用ディスプレイ6機種

 NECディスプレイソリューションズは1月18日、業務用液晶ディスプレイの新製品として、連続稼動24時間の耐久性を有する「Pシリーズ」並びに「Vシリーズ」において、それぞれ55型、48型、40型の計6機種を1月27日より順次出荷開始すると発表した。

 ラインアップは、Pシリーズの55型モデル「MultiSync LCD-P554」(出荷開始:2月24日、市場想定価格:57万円程度)、48型モデル「MultiSync LCD-P484」(同:1月27日、同:45万円程度)、40型モデル「MultiSync LCD-P404」(同:2月24日、同:39万円程度)とVシリーズの55型モデル「MultiSync LCD-V554」(同:4月14日、同:35万円程度)、48型モデル「MultiSync LCD-V484」(同:4月14日、同:29万円前後)、40型モデル「MultiSync LCD-V404」(同:4月14日、同:25万円程度)。

「MultiSync LCD-P484」
「MultiSync LCD-P484」

 新製品では、壁掛けや公共性の高い場所への設置ニーズに配慮し、現行機種に対し、最大で約20%減の薄型化と、約18%減の軽量化を行い、ベゼルも最大で約28%減のスリム化を実現。また、店舗内環境やオフィス環境にも調和するデザインのテーブルトップスタンドをオプションで用意するなど、設置におけるユーザーからの要望にも応えている。

 また、公共性の高い場所でのノンロゴ対応や、縦設置/横設置のどちらでもロゴ配置が可能。さらに、省電力化も図っている。

 さらに、USBストレージデバイスやmicroSDメモリーカードに保存した画像や動画の自動再生に対応したメディアプレーヤー機能を搭載。「スライドショー表示」や、電源ON時に自動再生する「オートプレイ表示」などに対応したほか、同社が提供するオーサリングソフトウェアで作成したコンテンツの再生も行える。

 4K対応のHDMI、DisplayPort入力端子を従来の各1ポートから2ポートに増加し、本体に装備したボタンの位置を画面上で確認できるOSD画面表示などに対応するなど、利便性、操作性、設置性も向上させた。

 このほか、NEC独自開発の画像処理専用ICによる3次元ルックアップテーブルと、独自の色変換アルゴリズムを搭載し、より正確な色再現が可能だという。画質設定ごとのキャリブレーションを行うことなく、sRGBをはじめとする代表的な各種色域を表現可能。また、画面周辺部の輝度ずれ・色ずれを補正する「ムラ補正機能(Uniformity)」も搭載(Vシリーズ(MultiSync LCD-V554、V484、V404)は搭載していない)している。

 同社によると、デジタルサイネージ市場は、交通機関や公共施設などにおけるインフォメーション用途に加え、店舗やアミューズメントなどの商業施設、企業など、導入範囲が広がっており、今後も拡大が見込まれているという。本体の薄型・軽量化や、メディアプレーヤー機能の搭載、店舗やオフィス環境にも調和するデザインの採用など、市場で求められる多様なニーズにきめ細かく応えていくとしている。

「MultiSync LCD-V554」
「MultiSync LCD-V554」

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