Facebookは、メディア業界における自社の役割に対してこれまで以上の責任を担うつもりだ。
Facebookは米国時間1月11日、「Journalism Project」という新しい取り組みを発表した。ニュース業界におけるFacebookの足場を強化することが目的だ。同社はこの取り組みの一環として、ジャーナリストにFacebookを報道ツールとして利用する方法を伝え、一般ユーザーが偽情報を振り分けられるように支援する。
「われわれのコミュニティーが、アイデアやニュースの共有と議論を大切にしていることを理解している」と同プロジェクトの製品担当ディレクター、Fidji Simo氏はブログ記事に記した。「われわれのサービスの一環として、健全なニュースエコシステムとジャーナリズムが確実に繁栄できるようにすることを非常に重視している」(同氏)
このプロジェクトには3つの側面がある。まず、新しいストーリーテリング形式など、Facebookと報道機関の間のニュース「製品」の開発である。Facebookはまた、Facebookユーザーを対象に無料のお試し購読期間を用意したドイツの報道機関の例も挙げた。
第2に、ジャーナリストに対してツールと「ベストプラクティス」に関するトレーニングを提供する計画だ。これには、Knight Foundation、Detroit Journalism Cooperative、Institute for Nonprofit Newsとの連携が含まれる。またFacebookが所有する、ソーシャルパフォーマンスを測定するための「CrowdTangle」というツールが、Facebookのメディアパートナーらに無料で提供される。
最後は、Facebookユーザーを対象に、メディアリテラシーの向上に力を入れるものだ。Facebookは、偽情報を簡単に報告できるようにする新しいツールや、スパムの促進につながる金銭的インセンティブを排除する取り組み、事実確認を行う第三者機関との連携による偽情報の特定を挙げた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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