子どもでも安心して、遊びながらプログラミングが覚えられる教育ロボット「Kamibot(カミボット)」のプロジェクトが、クラウドファンディングサービス「Makuake」で開始されている。
Kamibotは、6~12歳程度の子どもを対象にしたプログラミング学習用のロボット。 専用アプリにより、ロボットを操作できるだけではなく、ロボットの各種動作をプログラミング可能。楽しく遊びながらプログラミング学習ができるという。
名前の由来は、「紙(カミ)」と「ロボット」で、子どもたちがペーパークラフトをロボットに付けて遊べるコンセプトで開発されている。
Kamibot本体は、駆動系の2つのDCモータと上部を回転させるサーボモーターを備えている。また、黒いラインを認識するIR(赤外線)センサを底部に備え、ライントレース走行に使用できる。前面にあるのは、障害物までの距離を測る超音波距離センサ。このほか、色を表現するためのLEDを搭載している。バッテリにはUSBミニケーブル経由で充電でき、連続稼動時間は約120分程度。
これら機能を、スマートフォン(iOS/Android)を使ってBluetooth 4.0経由で操作ができ、方向転換やスピード制御、LEDの色変化(6色)の動作をプログラムできる。また、バッテリ残量や周囲の障害物もスマートフォンの画面上で把握できるようになっている。
対応アプリは3つあり、1つは、Kamibotのすべての機能を操作できる「コントローラ アプリ(Kamibot Controller)」。もう1つは、文字を読めない年齢の子どものため、記号でデザインされたカードを使ってプログラミングできる「カミカード アプリ(KamiCard)」。最後に、ドラッグ&ドロップでプログラミングできるブロックの形のプログラミングアプリ「カミブロック アプリ(KamiBlock)」。
このほか、KamiBlockのパソコン用(Win)ソフトとして、米国マサチューセッツ工科大学で開発された学習用プログラミング言語Scratchのすべての機能を利用でき、Kamibotの機能が追加された「パソコン用カミブロック(KamiBlock)」が用意されている。
Kamibotのプログラミング学習は、難易度に応じた2段階で構成されている。
レベル1(推奨年齢:6歳~小学校低学年)は、無理にプログラミングさせず、アプリを使ってロボットを動かし、おもちゃ感覚で遊ぶというもの。幼少時からロボット操作に慣れ親しむことで、後のプログラミング学習をスムーズに行えるという。
おすすめの遊び方として、複数のKamibot本体を使った「ロボットサッカー ゲーム」や無料でダウンロードできるカード画像を利用した「宝探しゲーム(カミカード版)」などを推奨している。
レベル2(推奨年齢:小学校中学年以上~)は、アプリを利用した簡単なプログラミング。小学校の中学年以降では、プログラミング言語を用いた本格的な学習をする。
おすすめの学習方法として、障害物を避けて宝箱に到達するようにカミブロック(KamiBlock)アプリを使ってプログラミングし、直進や障害物を避けるといった段階を経ながら、プログラミングスキルが身に付く「宝探しゲーム(カミブロック版)」を挙げている。
Kamibotでは、公式サイトから無料ダウンロードできるペーパークラフト画像を用意。印刷して本体に貼り付けることで、ゲームや遊び方に合わせて楽しめるという。
Makuakeでの目標金額は500,000円。記事執筆時点(12月28日2時)で153,800円の資金を集めている。プロジェクトの残り日数は61日。
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