「ExtraVolumeSimple(音量微調整)」は、Android端末の音量を細かく調整できるようになるアプリだ。音量を最小に絞ってもなお音が大きい場合や、段階が開きすぎていて微調整ができない場合、本アプリを導入することで、通常では難しい細かな調整が可能になる。
Androidにおける音量調節は、通知やアラームで7段階、メディアで15段階といった具合に、あらかじめ段階が決まっている。たとえばメディアの再生中、ミュートの状態からひとつ段階を上げると6%、次にもうひとつ段階を上げると13%といった具合に、中間が存在せず、小刻みな調整はできない。
なかでも困りものなのが、動画や音楽を聴く際に最小のボリュームにしてもなお音が大きいケースだ。1段階下げてしまうと完全に無音になってしまうため、仕方なくやや大きいボリュームで鑑賞せざるを得ないが、そこそこ大きな音なので、周囲の視線が気になったり、あるいはイヤホンで聴いていても耳が痛くなる……というケースは、Android端末ではたびたび発生する。
本アプリを導入すると、スライダを使ってこれらボリュームの段階を疑似的に細かくできる。原理としては、ボリュームの最大値を絞った分、存在しない段階を疑似的に増やすという仕組みだ。たとえばある設定では、最大ボリュームを約半分にすることで、それ以下の段階は約2倍に増える。さきほどの例で言うと、0%と6%の間に、3%に相当する段階が追加されるわけだ。端末の音量を半分よりも上の段階で使うことは現実的にほとんどないと考えられるので、本アプリを常時オンにしていても、支障はまずない。
また、この音量調節は、カメラアプリの撮影音にも有効とされている。端末の種類やAndroidのバージョンなどにも依存するとされており、実際に今回使用した端末では正常に動作しなかったが、純正のカメラアプリを使っていて大きすぎるシャッター音に困っている人は、試してみる価値はありそうだ。
なお本アプリは同じ作者による「ExtraVolumeConfig」の簡易版という位置付けになっており、こちらでは曜日や時間帯ごとにベースの音量を自動的に切り替えたり、さらにイヤホンを利用した場合の音量調節も行える。本アプリの機能はこちらでも網羅されており、かつ共存できない仕様なので、音量に関する総合的な設定をしたい場合は、最初からこちらを導入することも検討してみてほしい。
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