仕事にもプライベートにも役立つ本は数多くあるが、「今の自分」に必要な本となると、出会うのはなかなか難しい。ここでは、少しでもそういう本に出会うための手助けができるように、2016年にブックレビューで紹介したり、2016年に発売されたりした本の中で、この年末年始に読んでおくのにお勧めの本を紹介する。2017年は、新たに一歩踏み出せる自分を目指したい。
毎日、なんだかよく分からないけれど「忙しい」。それなのに、仕事がなかなか片付かない。後から後から仕事が降って来て、積み上がっていくのに、片付けるスピードが追いつかない。焦りばかりが募る。そんな状況にある人は、いったん立ち止まって、自分のやり方を見直す必要があるだろう。
本書は、「ToDoリストを作って、優先順位を付けて、スケジュール表を作る」というやり方だけでは、どうにも仕事が回らないという人に、実際に実行可能な仕事の進め方を提案する。例えばどこまでも書き足して良いToDoリストではなく、「ここまで」と決めてクローズ(制限)する「クローズ・リスト」や、毎日最初にやることを決める「ファースト・タスク」など、「書き出したはいいけれど、実際に取りかかれない」状態から脱却できるアイデアが満載だ。
ボリューム感のある「マニャーナの法則」に比べて、こちらは本の薄さに驚くかもしれない。しかしながら本書は、誰でもが本来持っている能力に気づかせてくる、示唆に飛んだ1冊だ。「感じ取る力」「見通す力」「夢見る力」「実践する力」「学ぶ力」の5つの能力を軸に、その人にとっての「天才」を目覚めさせるコツが分かる。
飛び抜けた才能で、誰もが認める大天才にはなれなくとも、好きなことに没頭している時なら、自分の能力を全開にして「小さな天才」になれるように、「ルール」を提示して、その能力を好きな時に発揮できるようにしてくれる。先輩あるいは大先輩のアドバイスを受けているような気軽な感覚で読める本でありながら、非常に有用な助言を得られる。
2016年に出版されているが、内容は自己啓発書の古典だ。古典だからといって、内容が「古くさい」わけではまったくない。「先人の知恵に自分の知恵を重ねるには」という節がある通り、本書をも「先人の知恵」として受け入れ、自分の知恵を重ねていける。
本書には、仕事や生活などの分野を問わず、人が生きていく過程で、身につけておいた方が良い習慣や考え方、心がけなどが詰まっている。勤勉であることの大切さ、本の読み方、スケジュールの立て方、話し方、運動することの大切さなど、現代人にも十分に通用するアドバイスばかりだ。むしろ、「耳が痛い」と感じることもしばしばあるほどだ。今だからこそ、自戒の念も込めて読んでおくことをお勧めする。
仕事にしろ、生活にしろ、アドバイスを取り入れたいとは思うけれども、忙しすぎる上にストレスの溜まることばかりで、この上説教まで聞きたくないと思う人にぴったりなのが、本書だ。「マインドフル瞑想」という瞑想法を軸に、ストレスに負けず、ニュートラルでいられる自分になる訓練ができる。「マインドフルネス」は、ここ最近、ビジネス書でも多く採りあげられているキーワードだが、簡単に言うと、意識が未来や過去の心配事などに気が向かないよう、「今、この瞬間に集中すること」だ。
このことは単なる定義でしかないが、必ず「瞑想」とセットになっている。実際に瞑想することは、特別難しいことではないかもしれないが、本書では、マインドフルネス瞑想を実践しながら、よりクリエイティブになれたり、リーダーシップを発揮できたりするような方法やアドバイスも含めて「プログラム」として提供されている。本格的ないマインドフルネス瞑想に取り組みたい人に最適だ。
ここまでに紹介した4冊には、「習慣」になれば良いと思われる考え方や行動が多く含まれている。それらを「目標」に掲げるとして、果たして自分が変われるほどに習慣化できるのか。それを手助けしてくれるのが本書だ。「ワークブック」とある通り、書き込み式で、コツコツと実行していくしかない「習慣化」を支援してくれる。
もちろん、書き込み部分だけではなく、習慣化を成功させるための段階的なアドバイスが充実しているのもいい。挫折しそうになる頃を見計らって、 仕事にもプライベートにも役立つ本は数多くあるが、「今の自分」に必要な本となると、出会うのはなかなか難しい。ここでは、少しでもそういう本に出会うための手助けができるように、2016年にブックレビューで紹介したり、2016年に発売されたりした本の中で、この年末年始に読んでおくのにお勧めの本を紹介する。2017年は、新たに一歩踏み出せる自分を目指したい。 「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」 ◆「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」 毎日、なんだかよく分からないけれど「忙しい」。それなのに、仕事がなかなか片付かない。後から後から仕事が降って来て、積み上がっていくのに、片付けるスピードが追いつかない。焦りばかりが募る。そんな状況にある人は、いったん立ち止まって、自分のやり方を見直す必要があるだろう。 本書は、「ToDoリストを作って、優先順位を付けて、スケジュール表を作る」というやり方だけでは、どうにも仕事が回らないという人に、実際に実行可能な仕事の進め方を提案する。例えばどこまでも書き足して良いToDoリストではなく、「ここまで」と決めてクローズ(制限)する「クローズ・リスト」や、毎日最初にやることを決める「ファースト・タスク」など、「書き出したはいいけれど、実際に取りかかれない」状態から脱却できるアイデアが満載だ。 「小さな天才になるための46のルール」 ◆「小さな天才になるための46のルール」 ボリューム感のある「マニャーナの法則」に比べて、こちらは本の薄さに驚くかもしれない。しかしながら本書は、誰でもが本来持っている能力に気づかせてくる、示唆に飛んだ1冊だ。「感じ取る力」「見通す力」「夢見る力」「実践する力」「学ぶ力」の5つの能力を軸に、その人にとっての「天才」を目覚めさせるコツが分かる。 飛び抜けた才能で、誰もが認める大天才にはなれなくとも、好きなことに没頭している時なら、自分の能力を全開にして「小さな天才」になれるように、「ルール」を提示して、その能力を好きな時に発揮できるようにしてくれる。先輩あるいは大先輩のアドバイスを受けているような気軽な感覚で読める本でありながら、非常に有用な助言を得られる。 「自分を鍛える!」 ◆「自分を鍛える!」 2016年に出版されているが、内容は自己啓発書の古典だ。古典だからといって、内容が「古くさい」わけではまったくない。「先人の知恵に自分の知恵を重ねるには」という節がある通り、本書をも「先人の知恵」として受け入れ、自分の知恵を重ねていける。 本書には、仕事や生活などの分野を問わず、人が生きていく過程で、身につけておいた方が良い習慣や考え方、心がけなどが詰まっている。勤勉であることの大切さ、本の読み方、スケジュールの立て方、話し方、運動することの大切さなど、現代人にも十分に通用するアドバイスばかりだ。むしろ、「耳が痛い」と感じることもしばしばあるほどだ。今だからこそ、自戒の念も込めて読んでおくことをお勧めする。 「サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」 ◆「サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」 仕事にしろ、生活にしろ、アドバイスを取り入れたいとは思うけれども、忙しすぎる上にストレスの溜まることばかりで、この上説教まで聞きたくないと思う人にぴったりなのが、本書だ。「マインドフル瞑想」という瞑想法を軸に、ストレスに負けず、ニュートラルでいられる自分になる訓練ができる。「マインドフルネス」は、ここ最近、ビジネス書でも多く採りあげられているキーワードだが、簡単に言うと、意識が未来や過去の心配事などに気が向かないよう、「今、この瞬間に集中すること」だ。 このことは単なる定義でしかないが、必ず「瞑想」とセットになっている。実際に瞑想することは、特別難しいことではないかもしれないが、本書では、マインドフルネス瞑想を実践しながら、よりクリエイティブになれたり、リーダーシップを発揮できたりするような方法やアドバイスも含めて「プログラム」として提供されている。本格的ないマインドフルネス瞑想に取り組みたい人に最適だ。 「30日で新しい自分を手に入れる『習慣化』」ワークブック」 ◆「30日で新しい自分を手に入れる『習慣化』ワークブック」 ここまでに紹介した4冊には、「習慣」になれば良いと思われる考え方や行動が多く含まれている。それらを「目標」に掲げるとして、果たして自分が変われるほどに習慣化できるのか。それを手助けしてくれるのが本書だ。「ワークブック」とある通り、書き込み式で、コツコツと実行していくしかない「習慣化」を支援してくれる。 もちろん、書き込み部分だけではなく、習慣化を成功させるための段階的なアドバイスが充実しているのもいい。挫折しそうになる頃を見計らって、適確なアドバイスが飛び出してくるので、これまでに何度も、良い習慣を身につけようとして失敗してきた人でも、今度こそ成功できるのではないか。 的確なアドバイスが飛び出してくるので、これまでに何度も、良い習慣を身につけようとして失敗してきた人でも、今度こそ成功できるのではないか。
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