ポルシェ、新型「パナメーラ」が“つながるクルマ”へ--Wi-Fi完備、専用アプリも

 ポルシェ ジャパンは12月20日、新型車「Panamera(パナメーラ)」の先行公開イベントを開催。インフォテイメントパッケージ「Porsche Connect」を導入し、コネクティッドカーを本格的にスタートすると発表した。SIMカードを備え、車内でのWi-Fi接続を実現したほか、車両を同期させて使用できる「Porsche Connectアプリ」などを用意する。

先行公開イベントには女優の真矢ミキさんと音楽家の高橋幸宏さんが登場した
先行公開イベントには女優の真矢ミキさんと音楽家の高橋幸宏さんが登場した

 パナメーラは、2009年から販売している4ドアセダン。7年ぶりにフルモデルチェンジした。発売は2017年。税込車両本体価格は、V型6気筒ツインターボの「Panamera 4S」が1591万円、V型8気筒ツインターボの「Panamera Turbo」が2327万円。

 ポルシェ ジャパンでは、独自のテレマティクスサービス「ポルシェコミュニケーションマネージメントシステム(PCM)」を、3月に販売開始した「911カレラ」に採用。データ通信用のSIMを搭載し、タッチパネル上でナビやニュースなどの情報を取得できる。

 Panameraでは、Porsche Connectを支えるシステムとしてPCMを採用しており、移動体に通信システムを組み合わせてリアルタイムに情報サービスを受け取れる「つながるクルマ(コネクティッドカー)」を実現。「オンラインナビゲーション」、Porsche Connectアプリ、「コンシェルジュサービス」の3つのサービスを提供する。

 オンラインナビゲーションは、目的地のオンライン検索ができるほか、リアルタイムの交通情報や「Google street view」の利用、目的地周辺の天気、駐車場の空き状況、料金などの確認ができる。

 Porsche Connectアプリを使えば、クルマに乗る前に旅行の計画や目的地を選択し、その結果をクルマと同期、目的地を自動で入力することが可能だ。加えて、コンシェルジュサービスでは、行き先をリモートで入力できるほか、おすすめレストランや航空券の予約などを24時間365日対応する。

 もう1つの新システムとしてオプション装着の「ナイトアシスタント」も採用。人や大型動物を検知するカメラと84個のLEDヘッドライトを備え、走路の範囲内に歩行者などがいた場合には、ロービームの照射範囲を越えた場所にいる歩行者にも短時間ライトが自動照射する。

 ポルシェ ジャパン代表取締役社長である七五三木敏幸(しめぎ・としゆき)氏は「Panameraは、革新への挑戦をしたクルマ。Porsche Connectとナイトアシストという最先端の装備を備え、機能と美しさの2つを追求した」とコメントした。

 世界中で開始されている先行予約販売では、好調な売れ行きを記録しているとのこと。前モデルから引き継いだのは、コンセプト、車名、エンブレムの3点だけというほど、刷新された内容に仕上がっている。

 運転席周りには12インチの大型ディスプレイやタッチコントロールスイッチを採用。ハードキーやメーター類を減らし、デジタルを多く取り入れたインテリアになる。シートにはオプションでマッサージ機能をつけることも可能だ。

  • 「Panamera」

  • リア部

  • 車室内には大型ディスプレイやタッチパネルコントロールスイッチなどを取り入れているという

左から真矢ミキさん、ポルシェ ジャパン代表取締役社長である七五三木敏幸氏、高橋幸宏さん
左から真矢ミキさん、ポルシェ ジャパン代表取締役社長である七五三木敏幸氏、高橋幸宏さん

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