[ブックレビュー]池上彰氏があのキーワードを解説する--「はじめてのサイエンス」

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NHK出版
詳細:新書 / 240ページ / NHK出版 / 価格:842円 / 著者:池上彰 / 発売日:2016/10/07 / 外形寸法 (H×W×D):17.3cm×11.1cm×1.8cm / 重量:0.2kg
内容:ニュートリノ、iPS細胞などニュースなどでよく耳にするサイエンス分野のキーワード。しかし実際にどういうものか理解しているのかと聞かれると難しい人も多いのではないだろうか。難しいことを噛み砕いて説明してくれる池上彰氏による解説書。

 サイエンスと聞いて苦手意識を持つ人こそ読んで欲しい1冊。やさしくかみ砕いた説明で、難しいことも分かりやすくしてくれる技術に長けた池上彰氏が、サイエンス分野の用語や事象を平易な文体で解説している。「ニュースで聞いたことはあるが、それがどういうことなのか深く考えたことはなかった」というような重要な事柄ばかりが集められており、読後には断片的な知識がつながっていく快感が得られるだろう。

 「まずは疑うことから始める」ということで、仮説の立て方と、検証の重要性から始まるが、誰でも知っている、「ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見した」という話でさえ疑って、出所を確かめている。そういうことの積み重ねこそ大切であるというのだ。つまり、本書で池上氏が述べていることも、鵜呑みにするのではなく、疑って自分で検証する姿勢が重要だ。

 本書は、ニュートリノ、iPS細胞、燃料電池、南海トラフ地震など、キーワードだけを見ても興味深いテーマを、「物理」「化学」「生物」「医学」「地学」、そして「環境問題」という5つの分野に分けて解説している。一読しておけば、今後、これらに関わるニュースを目にした時に、明らかに自分のものの見方や考え方が変わるのではないか。

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