アドビシステムズは12月13日、UI・UXデザインツール「Adobe Experience Design(Adobe XD)」のWindows向けベータ版を公開した。利用には、Windows 10 Anniversary Updateを適用する必要がある。
Adobe XDは、ウェブサイトやモバイルアプリなど、UIやUXの設計・共有ができるプロトタイピングツール。さまざまなスクリーンサイズのデザインが可能で、画像やテキストなどのオブジェクトを簡単に配置できたり、ウェブページやアプリの画面遷移をマウスだけで指定できる手軽さが特徴。また、ワンクリックでプロトタイプを共有でき、クライアントへの確認の手間を大幅に減らすことができる。
Windows版はユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリとして提供される。UWPは、一つのアプリでPCやモバイルなど、さまざまなデバイス上で動作できるクロスプラットフォーム。Adobe XDは、アドビ初のUWPアプリとなり、Mac版にはないタッチ操作やスタイラス操作などの機能を拡張するとしている。
今回のベータ版では、デザイン要素を素早くレイアウトするための「リピートグリッド」やインタラクティブに動作するプロトタイプを作成できる「ビジュアルコネクター」などを搭載する。また、アセットをPNGファイルとして書き出したり、デスクトップまたはXDモバイルアプリでプロトタイプを試用する事は可能だが、「Creative Cloud」を介したプロトタイプの共有は今のところ対応していない。
ベータ版の提供にあわせ、Mac版やモバイル版も大規模なアップデートを提供予定。Windows版も毎月アップデートを提供し、新たな機能を追加するという。
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