The Financial Timesは9月、Spotifyが競合ストリーミングサービスSoundCloudの買収で「大詰めの交渉」に入っていると報じた。しかし、TechCrunchがSpotify内部の情報筋の話として米国時間12月8日に伝えたところによると、両社の交渉は決裂したようで、Spotifyは買収計画を断念したという。
この匿名情報筋によると、交渉が成立しなかったのは、SoundCloudを買収すれば、2017年に実施予定と予想される上場計画に影響が及ぶのではないかと同社が懸念したからだという。売却額への言及はなかったが、SoundCloudの所有者は10億ドルでの売却が検討されているとBloombergは7月に報じていた。
ストリーミング音楽の顧客獲得競争が激化する中で今回の交渉決裂が報じられた。
Spotifyは現在世界中で有料会員数4000万人を擁しており、Statistaによると、3月の3000万人から増加している。Appleも急速に会員数を伸ばしており、Apple Musicがサービス開始からわずか18カ月で有料会員数2000万人の大台を突破したと報じられた。SoundCloudは人気の高い音楽サービスで、Spotifyのアクティブユーザー数が1億人であるのに対し、月間ユニークビジター数が約1億7500万人に達する。「オーディオ版のYouTube」と呼ばれることが多く、楽曲をアップロードできる点でSpotifyや「Apple Music」とは一線を画している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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