アマゾンジャパンは12月6日、同社の物流拠点の一つ「Amazon川崎FC(Fulfillment Center)」に導入した可動式商品棚「Amazon Robotics」を報道陣に披露した。すでに、米国や欧州で導入が進んでいるシステムで、13カ所ある国内FCでは、川崎が最初の導入拠点となる。
Amazon Roboticsは、商品在庫の管理・運搬をつかさどるロボティクスシステム。「ドライブ」と呼ばれるオレンジ色の運搬ロボと、ドライブがすっぽり入るスペースを持った商品棚で構成される。倉庫内作業にロボット工学技術を用いることで、入荷から配送までの作業を効率化。少ない人員でも質の高い配送を可能にしているという。
このシステムでは、倉庫に入荷した商品の「棚入れ」から、ユーザーが商品を注文した際に商品棚から商品を取り出す「棚出し」までを無人化する。それぞれの工程の位置までドライブが商品棚を自動で運搬するため、スタッフが商品棚に向かうことなく配送作業を進められる。なお、すべての棚を無人化するわけではなく、サイズが大きな商品(みかん箱サイズ以上)や一部の商品は通常の棚を使用する。
アマゾンでは、12月6日からスタートした1週間のセール「サイバーマンデーウィーク2016」にあわせてAmazon Roboticsの稼働を開始。商品注文数が飛躍的に多くなるセール期間中でもスムーズな配送作業を実現する。紣川氏は「Amazon Roboticsの導入により、今まで以上に高い配送品質を実現し、お客様の利便性を高めることができる」と述べた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?