DeNA、「MERY」を含むキュレーション記事すべてを非公開へ--第三者委員会で調査

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は12月5日、ファッションキュレーションサービス「MERY」を含む、同社が運営するすべてのキュレーションサービス記事を非公開化すると発表した。MERYは12月7日に非公開化される。

 同社では、医療キュレーションサービス「WELQ」に掲載されている医療情報の信ぴょう性や、記事制作におけるプロセスなどから批判が相次ぎ、11月29日にWELQのすべての記事を非公開化したほか、同様の運営体制を敷いてきた「iemo」「Find Travel」「cuta」「UpIn」「CAFY」「JOOY」「GOIN」「PUUL」の記事も、12月1日に非公開にしている。

 このように9つのメディアの全記事を非公開にしたが、運営体制・組織が異なる(ペロリが運営)ことを理由にMERYのみ公開を継続していた。ただし、MERYへの批判も強まったこともあり、「運営に関する疑義を明らかにするための調査を実施するには、サービス運営が停止していることが必要と判断した」としている。

 また、「独立した社外の客観的な視点から公正な調査を受けることが、企業としての信頼を回復する最善の道である」とのことから、社外取締役を含む外部専門家によって構成される第三者調査委員会を設置。今回の問題の直接的な原因にとどまらず、企業風土、コンプライアンスおよび組織運営体制の課題といった要因なども含め、事実関係の調査と原因の究明を実施するという。

 第三者調査委員会の体制決定後、調査範囲と方法を確定させた上で調査期間を決定する。調査終了後にはDeNA取締役会に対して報告書を提出する予定で、報告をふまえ、すべての役職員に対する必要な処分を含めた抜本的な改革を実施するとしている。なお、報告書も公表する予定だ。

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