ディー・エヌ・エー(DeNA)は11月29日、同社が運営する医療キュレーションサービス「WELQ」の全記事を非公開にすると発表した。
同社では、「医療情報に関する記事の信ぴょう性について多数のご意見が寄せられたことを受け、検証および精査した結果、11月29日21時をもってすべての記事を非公開といたしました」としたほか、すべての広告商品の販売を停止したとしている。
ただし、サービスを終了するのではなく、医師や薬剤師などの専門家による医学的知見および薬機法をふまえた監修を実施するための体制を速やかに構築。チェックが完了した記事から順次、WELQ編集部名義で掲載するとしている。
また、キュレーションプラットフォームの運営における社内体制強化のため、DeNA代表取締役社長兼CEOの守安功氏を長とした管理委員会を設置。管理委員会を通じて、一般ユーザーが作成・投稿した記事のチェック体制強化など、信頼性を担保できる仕組みを整備するほか、編集部独自記事や外部ライターへの依頼記事などについても、品質向上に向けた改善を進めるとしている。
同社広報部に確認したところ、管理委員会によるチェック体制強化、品質管理向上はWELQだけでなくDeNAパレットすべての媒体を対象にしたものだという。また、DeNA側からライターに発注した記事はチェックしていたものの、一般ユーザーによる投稿はこれまで社内で一切確認されていなかったことも明かした。
WELQのトップページは現在、以下のお知らせが掲載されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス