日本では以前から携帯電話やAndroidスマートフォンが「おサイフケータイ」に対応していたし、先日ついに国内でも「Apple Pay」が使えるようになり、iPhoneで「Suica」「iD」「QUICPay」といった電子決済サービスが利用可能となった。スマートデバイスが財布として使えることなど、当たり前だ。
それに対し、現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中の、ディスプレイを搭載した財布「Wonder Wallet」は珍しいのではないだろうか。
なお、当初Wonder Walletは別のクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募り、目標金額5万ドルに対して約2万ドルを集める順調なキャンペーンだった。しかし、メンバーが抜けた影響でKickstarterキャンペーンの継続が困難になり、Indiegogoで仕切り直すことになったという。
Wonder Wallet自体の説明に戻ろう。Wonder Walletは、3.5インチ、600×360ピクセル表示、モノクロ16階調の電子ペーパー画面を備えるカードケース。付属のマネークリップを装着すると、紙幣も一緒に挟んで携帯できる。
スマートフォンとBluetoothで連携し、さまざまな画像を表示することが可能だ。表示内容を書き換える際だけ電力を必要とする電子ペーパーを採用したため、特定の画像を表示したままにしておいたり、たまに書き換えたりする程度なら、消費電力は少なくて済む。
好みの画像を表示するだけでなく、スマートフォンの位置情報と連携して、居場所に応じた画像をダイナミックに出すことも可能だ。例えば、駅に到着したら路線図や時刻表、カフェに入ったら会員カード、オフィスではスケジュールを表示する、といったように、場所ごとに適した情報を自動表示させられる。
さらに、Wonder Walletを置いたまま離れると、持っているスマートフォンに警告が出る。そのため、どこかに置き忘れることを防げる。
カードケースとしての使い勝手にも配慮しており、カバーをスライドすると複数のカードが取り出しやすく並んで現れる。よく使うカードは、親指の動きで1枚だけ取り出せるようになっている。
Indiegogoでの目標金額は3万ドル。記事執筆時点(日本時間12月6日10時)で約4000ドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと1カ月ある。
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