ボイスドラマのスピンオフ小説を、即興のアドリブで作り上げるコーナーでは、くじ引きによって選ばれたアイドルをメインに、同じくくじ引きによって選ばれたキーワード3つを必ず入れる形で、5人がリレーして作品を紡いでいくという内容。3回行われたうちの1回目はのり子をテーマにしたものだったが、キャスト陣の間でキーワードのひとつにあった「ドコサヘキサエン酸」の理解に差があり、扱いに苦慮する“迷作”が生み出されていた。
2回目はひなたをテーマにしたもので、キーワードは「拾ったサイフ」「パンケーキ」「サブリミナル効果」。1番手の愛美さんがひなたのモノマネをして始まったことから、どういうわけかキャスト陣がひなたのモノマネをしていく流れに。最終的には米国の広い草原をただただ歩いたひなたが、サブリミナル効果によってパンケーキが食べたくなり、サイフを拾って日本に戻るという、一見するとまとまったように見えるが、全般的に話が広がらないまま進行し、5番手の渡部さんがオチらしいオチをつけられなかったため、田村さんがひなたの声でぼそっと「悲しいべさ……」。
微妙な雰囲気を払しょくしようと挑んだ3回目では、桃子がテーマに。出現した巨大ロボットと相対する桃子という、クライマックスに向けて盛り上がるような流れを渡部さんが演出したものの、オチを任された田村さんが一言「桃子はロボットに立ち向かった。勝った」。キャスト陣から「雑」というツッコミも入っていたが、なんとなく桃子が強くて良かったという流れで締めくくった。
このあとはボイスドラマの後日談で、映画の舞台あいさつが行われる前の楽屋の様子を描いた朗読劇を披露。映画の役どころの延長で“極道ごっこ”をしてケーキを取り合う環とのり子に、その様子を見つつ組長モードでセリフを言うひなた。にぎやかな様子で浮かない態度をとっていた桃子が楽屋から出ていってしまい、ジュリアがフォローに入る。映画の共演でのり子とひなたがべったりというぐらいに仲良くしている姿に桃子が嫉妬していることを察したジュリアが、のり子と用心棒の立場を入れ替えるという内容となっていた。渡部さんが少し触れていたが、ゲーム中で桃子とのり子は「リコッタ」というユニットで一緒だった仲というのを背景に感じられるようなものだった。
イベントのラストはミニライブ。TA02の新曲「侠気乱舞」は、かっこよさを前面に押し出した楽曲。後に愛美さんが「めちゃくちゃ練習した」と語るほどに、5人がフォーメーションを組みながら歌い上げる姿は圧巻の一言で、アイドルのかっこよさを存分に引き出し、歌声を響かせていた。特に田村さんの妖艶さも感じるような歌声はひなたの新たな一面を感じさせたうえ、大きなステップで躍動し「ピシッ」という音が聞こえてきそうな手の振りなど、目を引く存在感を出したという意味での組長らしさを感じたのも印象的だった。
終わりのあいさつでは、このイベントが楽しかったことはもとより、担当しているアイドルに投票してくれたことやアイドルの新たな一面が出せたことへの感謝を語りつつ、もっと輝かせていきたいなどの意気込みの声も聞かれた。
最後に披露したのは、THE@TER ACTIVITIESシリーズの共通曲となる「DIAMOND DAYS」。前回とメンバーが違うということもあるが、この5人によるイベントはなかなかない組み合わせだけに、きこえてくる歌声も新鮮なもの。あいさつのなかで渡部さんが「みなさんに会えるひとつひとつのイベントが私にとって大切で、ありがとうの気持ちを詰めて届けている」と語っていたが、振り付けも含めて一緒に盛り上がれるような曲となっているだけに、このときの光景はお互いが“ありがとう”を贈り合っているような暖かい空気に包まれているように感じた次第だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス