米国の次期大統領に決まったDonald Trump氏は、大統領に就任すると、米国で稼働中のすべての携帯電話にブロック不可能なメッセージを送れるシステムにアクセスする権限を得る。
この「Wireless Emergency Alerts」(WEA)は、2006年に米連邦議会が制定した法律を受けて開発されたプログラムだ。New York Magazineの「Select/All」ブログの報道によると、WEAは、特定地域にあるすべての携帯電話(児童誘拐警報の「Amber Alerts」が発令されたケースなど)、あるいは全米にあるすべての携帯電話(大統領が発する警告の場合など)に対してメッセージを送信できるという。
Trump氏は、ソーシャルメディア、特にTwitterでの放言で知られている。ツイートなどのソーシャルサービスにおけるメッセージは、同氏にとって支持者に直接訴えかける手段であり、選挙運動のテコ入れや、不当な扱いをされていると同氏が主張する従来型メディアを避けるのに役立った。だが、ツイートのせいで同氏が苦境に立たされたこともある。非公式なツイートは大統領にふさわしくない、という批判の声もある。こうした行為の例として指摘されているのは、元ミスコン優勝者に対する早朝の暴言や、白人至上主義者と結びついたメディアへのリツイート、虚偽の情報を広めるメッセージなどだ。
とはいえ、WEAでは文字数が90字に制限されている。Trump氏は、ブロック不可能なメッセージをすべての米国民に送りつけたければ、Twitterの上限である140字から文字数を再調整する必要があるだろう。
Trump氏の事務所にコメントを求めたが、今のところ回答はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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