インクリメントPは11月16日、地理情報システム(GIS)向けの新しい地図データベース「MapFan DB」の提供を開始したと発表した。
MapFan DBは、カーナビや地図検索サイト「MapFan」で実績のある高精度なデジタル地図データベース。同社によると、商圏分析/エリアマーケティング、防災/災害対策、行政支援、交通計画など、あらゆるGIS分野で幅広く活用できるという。
提供データフォーマットは、一般的な「Shapefile」と、オープンソース空間データベース「PostGIS」の2種類。要望が多かったという地図表示の「表示設定ファイル」として、オープンソースGISソフト「QGIS」の表示用xmlファイルを用意した。
また、GIS向け地図データベースとしては業界初となる「毎月更新(年12回リリース)」、「日本地図の13言語14種類表記」を実現。対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語。
さらに、道路データベースに加え、ETC料金を含む有料道路の料金計算用データ、ゾーン30データ、最高速度データ、一時停止データを用意。さらに、大型車規制考慮ルート検索の実現に必要な、総重量、車高、車幅などの各種大型車関連の規制情報を格納したデータベース(対象となる道路は、大型車が侵入した際に逃げ道がなく、重大な危機につながりかねないトンネル・高架下・橋・アンダーパス)を収録している。
なお既に、10月より販売されているNECソリューションイノベータの「GISAp(ジーアイエスエイピィ)」シリーズの最新版(V4.3)に「MapFan DB」が標準地図データとして搭載されているという。
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