KDDI、トヨタ自動車、コメダの3社は11月15日、愛知県で実施した「ながらスマホ運転」事故防止プロジェクトの取り組み結果を発表した。
これは、“ながらスマホ運転”防止を目的としたアプリ「Driving BARISTA」を使用し、2016年秋の交通安全週間 (9月21日から9月30日まで) に合わせて愛知県内で実施した取り組み。運転中にスマホ画面を伏せた状態で走行距離を計測し、距離が100km分蓄積されると、「珈琲所コメダ珈琲店」にてブレンドコーヒーまたはアイスコーヒーと交換できるクーポンが入手できた。
プロジェクトの結果として、アプリのダウンロード数は約3万7000を突破。蓄積された走行距離の合計は約260万km、有効コーヒークーポン数は約2万枚、実際に交換されたコーヒー数は約8200杯に上った。ちなみに約260万kmは、地球約65周分に相当するという。
3社では、自動車メーカーと飲食、通信による、新感覚のアプリ体験を通して、愛知県内のドライバーに安全運転を促すとともに、“ながらスマホ運転”防止について、改めて認識させる一助になったと考察している。
今回の取り組みについて、愛知県警察本部交通総務課交通事故対策室長の飯田悟氏は、同プロジェクトとの因果関係までは分からないとしつつも「プロジェクト開始前17日間と走行距離蓄積期間の17日間で比較すると、運転中の携帯電話使用等違反の検挙数が15%程度減少した。スマートフォンのアプリを活用するという他に例を見ない取り組みで、多くのドライバーの交通安全に関する意識向上の一助となるプロジェクトだったと考えている。」と述べている。
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