ソニーは、2017年3月31日で営業を一旦終了する東京・銀座のソニービルで、「It's a Sony展」を開催している。開催期間は11月12日から2017年3月31日まで。前半(11月12日~2017年2月12日)と後半(2017年2月17日~3月31日)に分けて実施する。前半は「歴史」をテーマに約730点のソニー製品を展示。製品だけでなく、当時の広告や外箱なども飾られている。
代表執行役社長 兼 CEOの平井一夫氏は「It's a Sony展は、ソニービルのカウントダウンイベント。古くはソニーの前身となる東京通信工業時代に作った電気炊飯器や電気ざぶとんから『AIBO』『PlayStation』など、エポックメイキングだった商品が展示されている。本当になつかしい商品がそろっており、来場者の皆さんに楽しんでもらえるはず」と思いを話した。
初日の11月12日に開催されたオープニングイベントでは、平井氏が思い出のソニー製品として「ICF-5800」(愛称:スカイセンサー)を紹介。中学生時代にお小遣いをためて購入し、短波放送を聴くことに夢中になっていたというエピソードを明かした。現在は社長室に飾ってあるという。
このスカイセンサーは「My Favorite Sony」と題した企画展示ブースに並べられており、ピエール瀧氏やみうらじゅん氏らの思い出のソニー商品なども見られる、
イベントに登場した銀座街づくり委員会委員長の岡本圭祐氏は「ソニービルは設立以来50年、最新のワクワクとドキドキを発信し続けている。開業当時は人の流れが変わったと言われるほど話題を呼んだ。It's a Sony展は、足跡を振り返りながら将来を考える素晴らしい展示会」と評した。
It's a Sony展は、ソニービルの1〜4階を使って730点を一堂に展示。My Favorite Sonyのほか、1950年代から2010年代まで、年代ごと製品をフロアに分けて並べている。「WALKMAN」や携帯電話、スマートフォン、記録メディアなどは壁一面に歴代商品が飾られており、見応えは十分。商品広告とともに、ソニーロゴの変遷や、1950〜1960年代に使用されていたマスコットキャラクター「ソニー坊や」グッズ、アンディ・ウォーホルによる版画「SONY-WALKMAN」など貴重な展示も数多い。
ソニービルは、2017年3月の営業終了後、2018年夏から2020年秋の間は、地上部分を「銀座ソニーパーク」と称する街に開かれたフラットな空間として営業。その後ふたたびビルの建設を開始し、2022年には同地にて新たなソニービルの営業を再開する予定だ。ビルの建て替えにあたっては、ビルの外壁となる「ルーバー」を販売するとのこと。収益は全額チャリティにあてられるという。
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