冬が近づき、手袋なしでの外出がつらくなった。手袋をするとスマートフォンやタブレットのタッチパネルが操作できなくなるが、指先だけ出ている手袋を選んだり、タッチパネル対応手袋を使ったりすれば問題ない。しかし、タッチパネル操作に対応している手袋であっても、iPhoneの「Touch ID」といった指紋認証によるロック解除などは不可能だ。
そこで、手袋をしたままの指で指紋認証をクリアできる特殊なシール「TAPS」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
TAPSは、手袋の指先部分に貼り付けて使うシール。導電性を備える素材でできているため、スマートフォン非対応の手袋でもタッチ操作できるようになる。しかも、TAPSを付けた指先でiPhoneのホームボタンなどに触れると、指紋認証もできる。
魔法のようだが、決してユーザーの指紋パターンがTAPSを介して指紋センサに伝わるわけではない。TAPSの表面に指紋として認識される模様が設けられており、これをユーザーの指紋としてあらかじめ登録しておくわけだ。一般的にスマートフォンなどには複数の指紋パターンを登録しておけるので、その1つとしてTAPSのパターンを登録すればよい。
TAPS表面のパターンは、1つ1つ異なっているという。そのため、本物の指紋同様、ほかのユーザーに不正認証される心配はない。
TAPS自体は丈夫で柔軟性が高く、耐水性も備えている。防寒用の手袋だけでなく、バイク用やスキー用、スノーボード用など、厳しい環境で使われる手袋も指紋認証対応にできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月9日まで。目標金額の8000カナダドルに対し、記事執筆時点(日本時間11月11日13時)で約6500カナダドルの資金を集めている。キャンペーン期間はあと28日ある。
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