スマホやタブレットでは、ロットによって部材の供給元が異なる場合もあることから、製品の仕様としては対外的に公になっていない情報も少なくない。こうしたケースでは、ハードウェア情報を取得できるアプリを使うことにより、正確な情報を得ることができる。多くのアプリはCSVやテキストによる書き出し機能も備えているので、データの再利用も容易だ。
今回は、こうしたAndroidデバイスのハードウェア情報収集に便利なアプリをまとめて5つ紹介する。こうしたアプリはひとたび検索すると山のようにヒットするが、網羅される情報はアプリごとに異なるうえ、日本語表示の可否や、デザインの見やすさ、データ書き出しの可否など、違いは意外に多いもの。必要とするアプリを目的に応じて使い分けてほしい。
「Droid Hardware Info」は、デバイス、システム、メモリ、カメラ、温度、バッテリー、センサーなど端末にまつわるあらゆる情報を収集できるアプリ。同種のアプリは多いが、本アプリは項目名が日本語で表示されるため、英語が苦手なユーザでも分かりやすい。取得した情報はテキストデータとして共有が可能なので、加工を行って二次利用するのも容易。
「端末仕様確認ツール」はその名の通り、端末の仕様を確認できるツール。項目自体は前述の「Droid Hardware Info」に比べると簡素だが、こちらも項目名は日本語なので、ユーザにとってはとっつきやすい。初心者におすすめするならば、むしろこちらになるだろう。別の端末から出力したデータを読み込み、ハードウェアの相違点を表示できるユニークな機能も備える。
「CPU Z」もまた「Droid Hardware Info」と同じく、総合的な情報の収集するのに向くアプリで、項目名はすべて英語ながらも、その項目数の多さは他の追従を許さない。また外部メモリカードやSIMカードの情報も表示できるのは、ほかのアプリにはあまりない特徴のひとつ。取得した情報の書き出し機能がないのが弱点。ちなみにアプリ名がよく似た「CPU-Z」とは別物。
「SD Insight」は、メモリカードの情報を収集して表示してくれるアプリ。偽物のメモリカードを判定するために使われることが多いが、メモリカードのモデル名やサイズ、製造年月、シリアルナンバーなどの情報が表示できるので、サポートに製品不具合を問い合わせる際の事前の情報収集に便利。内蔵ストレージに対して同様の調査も行うことも可能。
「SIM Card Info」は、SIMカードの情報を表示できるアプリ。シリアルナンバーに加えて、電話番号やIMEI番号を表示することもできるので、所有しているSIMカードの見分けがつかなくなった場合に、詳細な情報を収集するのに役立つ。このほか、SIM内に保存されているコンタクトおよびSMSについても表示可能。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス