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4年ぶりの刷新、13インチ「MacBook Pro」レビュー--新キーボード、スタンダードモデルの魅力 - (page 2)

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MacBookとどう違う?MacBook Proのキーボード

 MacBook Proのデザイン面で特筆すべきは、キーボードが変更された点だ。現行のMacBookと同様に、非常にキーは浅く、厚みを抑えられるデザインを採用した。それにもかかわらず、MacBookよりも深い打鍵感を覚える不思議な体験をした。

 MacBook Proの新しいキーボードは、MacBookと同様のバタフライメカニズムを採用しているが、スイッチやスプリングを再設計したという。“Pro”の名を冠するマシンに搭載するため、打鍵感を高めつつ、しかし軽快にチューニングし直したという。

 筆者は1日に数万字を書いている日がほとんどだが、沈みすぎず、しかし弾むようにリズムをつかむことができ、またタッチタイピングの音も極力抑えられている。

左はTouch Bar非搭載モデル、右は搭載モデル
左はTouch Bar非搭載モデル、右は搭載モデル

 MacBookのキーボードを勢いよく叩いていると、どうしてもパチパチとした音がして気になっていた。これに対し新しいキーボードでは、静かに素早く指を動かす動作ではモコモコとした音が出てくる感覚だ。パチパチより、モコモコの方が静かなのである。

 薄型のキーボードとしては、現段階において非常に理想的だと評価したい。もっとも、キーボードについては絶対的な指標はなく、その人の好みによるところが大きい。ぜひ店頭で、叩き比べてみて欲しい。

 入力インターフェースについてはもう1点、Force Touch対応のトラックパッドが非常に大きくなった点が挙げられる。Appleによると、13インチモデルは46%大型化、15インチモデルは2倍のサイズになったという。トラックパッドが広く使えるようになると、長い距離のドラッグや、操作する指のポジションの自由度が高まる。

 Force Touch以前のトラックパッドは、物理的に板を上下させていた関係で、むやみに拡大するとスイッチの操作性が損なわれる技術的な問題点があったという。現在は圧力を検知してクリック感をフィードバックする方式によって、ボディサイズの限りに拡大できる。ちなみに、キーボードを操作している際には、誤動作を防ぐ仕組みなどが備わっている。

くっきりと鮮やか、みずみずしいディスプレイの登場

 Appleは製品ラインアップ全体を通じて、ワイドカラー化を進めてきた。iPad、iMac、iPhoneに、P3をサポートする高色域のRetinaディスプレイを採用し、明るさやコントラストも向上させてきた。MacBook Proでも、新世代のディスプレイをやっと採用するに至った。

くっきりと鮮やかでみずみずしいディスプレイに(写真はTouch Barモデル)
くっきりと鮮やかでみずみずしいディスプレイに(写真はTouch Barモデル)

 これまでのディスプレイに比べると、輝度が向上し、表示できる色の数は25%拡がった。加えて、コントラストが67%向上した。明るくなりながらも締まった黒と白のメリハリを実現し、また、赤や緑を寄り鮮やかに表示してくれるようになった。

 新しいディスプレイは、くっきりと鮮やかでみずみずしい。13インチのサイズでこの明るさと色味とコントラストは、圧倒されるほどの迫力がある。写真やビデオをより楽しめるし、コントラストの高さは文書作成でも、快適さを手に入れることができる。

 ディスプレイは、MacBook Pro 13インチで、最も気に入るポイントとして選ぶ人も多いのではないだろうか。

Thunderbolt 3ポートのみの搭載をどう見るか

 MacBookは、「USB-Cポート」を1つのみ搭載し、給電からディスプレイ出力、周辺機器接続を1つのポートで実現してきた。不便だと指摘する人がいる一方で、充電以外に使わずに済ませることができるほどに、クラウド環境が充実しているのも現代だ。

 ポート類もMacBookを踏襲するものとなり、ポートの形状も同じだ。ただし、数が2つに増え、呼び方はUSB-Cから、より高速な上位のインターフェースであるThunderbolt 3へと改められた。ただ、USB-C、充電、Display PortやHDMIなどのディスプレイ出力、USBなどは、MacBookと同様に利用できる。

Thunderbolt 3をサポート
Thunderbolt 3をサポート

 MacBook Proは、ポートが2つに増えた。形状はUSB-Cと共通だが、これよりも転送速度が速いThunderbolt 3をサポートしているため、この名称となっている。Appleやサードパーティーから、通常のUSBポートやHDMIなどに分けるアダプタが用意されており、既存のケーブル類を利用したい場合は別途購入する必要がある。

 また付属の充電器のほかに、USB-PDをサポートするUSB充電器を利用可能だ。そのため、旅行などの際には、付属の充電器を持たなくても充電できる点は、メリットとして挙げられる。

スタンダードモデルとしての魅力

 新しいMacBook Proでは、どうしても目新しいインターフェースであるTouch Barに注目が集まりがちであり、これを搭載しない13インチモデルは最下位機種、という印象が否めない。確かに、標準構成のプロセッサやグラフィックスはTouch Bar搭載モデルよりも低く抑えられており、価格も3万円安い。

 しかし、考え方を変えてみるべきだ。薄型軽量と小型化が進んだデザインに、非常に魅力的なディスプレイや、新しいキーボードと大きくなったトラックパッド、そしてThunderbolt 3の恩恵など、MacBook Proの「基礎体力」とも呼べる機能を網羅しているにもかかわらず、14万8800円(税別)からと手の届きやすい価格が設定されているのだ。

 13インチMacBook Proのファンクションキー(もしくはクラシックキー、あるいは無印)モデルは、その価格以上の価値にあふれた存在であり、贅沢さすら感じる。

 予想以上に長く付き合うことができる相棒として、非常にリーズナブルな選択肢と言えるだろう。特に、MacBook Air 13インチモデルからの買い換えや、高校や大学などの在学中にじっくりと使い込む前提で、検討すべき製品と言える。

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