ワコムは10月27日、デジタル文具の普及や市場の発展を推進する非営利団体「デジタルステーショナリー コンソーシアム インク」を、米国・デラウェア州に設立し、10月26日から業務を開始したと発表した。
同日より、参加企業・メンバーの募集も正式に開始している。コンソーシアム設立の目的は、これまで筆記具として使用されてきた「ペンとインク」にデジタル技術を融合し、新たな体験や価値を提供することだ。
モバイルIT機器が日常的に使用され、クラウド環境が充実した現代を背景に、誰もが自在にアイデアを形にして共有できるようしたいという。
参加メンバー各社から製品、アプリケーション、サービスを含む実用的・魅力的な「エコシステム」が提供され、「デジタル文具」として定着・普及させていくことを目指す。
ワコムは、デジタルインクデータの相互互換性を確保し、クラウド環境で共有し合うのに最適な技術として、WILL(Wacom Ink Layer Language)を提唱。2014年からパートナー各社にSDK(ソフトウェア開発キット)を無償で提供してきた。
WILLの活用により、ハードウェア、OS、ソフトウェアなどの垣根を意識せずに、クラウド上でデジタルインクを自由にやりとりし、コミュニケーションやコラボレーションが可能になるとしている。
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