メタップスは10月25日、連結子会社であるMetaps Plusを通じて、韓国のFinTech企業であるSmartconを約9.4億円で買収することを発表した。株式の譲渡日は11月11日の予定。
Smartconは、韓国においてオンラインで利用できるプリペイドカードやプリペイド型電子マネーの発行・管理をしている企業。メタップスによれば、韓国ではスマートフォンで利用できるプリペイドカードや電子マネーを使った決済手段が急速に普及してきており、Smartconもこの領域で急成長しているという。
両社は、メタップスグループがこれまで培ってきたスマートフォンマーケティングやオンライン決済の知見と、Smartconの持つプリペイドカードや電子マネーの発行・管理の知見を融合させることで、新たな決済ソリューションの開発や顧客の経済圏の形成を、ワンストップで支援できる体制の構築を目指すとしている。
メタップスグループは、マーケティング事業やファイナンス事業を中心に、独自の経済圏の形成をビジネスモデルとしており、中華圏、韓国を中心に海外の売上高はマーケティング事業の約6割を占めるまでに拡大。2020年に向けた中期経営方針において、決済を軸としたFinTech戦略を重点投資領域として掲げており、「決済・通貨・融資・投資・保険・管理」の6分野での積極的な事業展開を進める予定だという。
Smartconを子会社化することで、同社のFinTech戦略における「決済」と「通貨」の分野での事業基盤の強化と、ファイナンス事業におけるアジア展開の強化を図るとしている。
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