ユニークな施設や店舗を、1時間単位から貸し借りできるマーケットプレイス「スペースマーケット」を運営するスペースマーケットは10月24日、法人ユーザーのイベント開催を支援する「法人コンシェル」の提供を開始した。
2014年4月にサービスを開始したスペースマーケットは、これまでお寺や、古民家、映画館、離島、宿泊できる民家など、9500以上のスペースを取り扱い、「お寺で開発会議」「古民家で結婚式」「映画館で社員総会」「島でコスプレ撮影会」など、ユニークな利用事例を多数生み出してきた。
また、法人向けには全国各地の会議室、ホール、コンベンションセンター、オフィスなどのビジネス用途のスペースを提供してきた。その中で大規模パーティや商品のサンプリングなどのマーケティング利用での会場探し、それにともなうケータリング、備品手配から、当日の運営サポートまで含めたパッケージで提案する機会が増えていたという。
そこで、従来の貸し借りできるスペースの掲載に加えて、スペースに付随するあらゆるサービスを提供するプラットフォームへと事業の幅を広げるとしている。その第一弾が今回開始した法人コンシェルジュだ。これにあわせて、同社のコーポレートメッセージには「世界中のあらゆるスペースを自由に流通させる。」の後に「あらゆるイベントの実現を支援する。」が追加されている。
法人コンシェルでは、同社内に専門のチームを組織し、法人顧客の要望を個別にヒアリング。その上で顧客に代わり、会場リサーチ、空き状況確認、下見日程の調整、オプション手配、イベント企画、イベント運営サポート、イベント集客支援、継続利用の交渉などをする。
サービス開始時点では、スペース利用者は無料で法人コンシェルを利用できる。ただし、会場提案が6会場以上必要な場合には、成約状況に関わらず追加対応費用(1案件あたり3万円)が発生する。また、利用予定日までが1週間以内の場合も、緊急対応費用(成約金額の20%)が発生するとしている。
今後は企業とコラボして、スペース利用者の付加価値を高める取り組みも進めるとしている。これまでも、120のスペースで利用者に対して炭酸水の「ペリエ」を配ったり、利用者にピザハットの割引クーポンを配るなどしていた。
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