Samsung Electronicsが2016年8月に発売したスマートフォン「Galaxy Note7」は、発火事故が何件も報告されている。キャリアでの販売が次々と停止され、ついに完全な生産終了に至ってしまった。発火の原因は定かでないが、何らかの理由で加熱したバッテリが引き金になった可能性がある。
そのGalaxy Note7だが、さまざまな製品の分解レポートで知られるiFixitが発売後すぐに分解し、レポートを公開していた。そこで、バッテリに注目してレポートの内容を紹介しよう。
Galaxy Note7の場合、背面カバーを取り外してもバッテリは見えない。Qi規格のワイヤレス充電に対応しているため、背面の広い範囲が受電用コイル部品で覆われているのだ。このコイルを取り除くと、バッテリが現れる。
iFixitの分解チームによると、バッテリ回りの配線はかなり入り組んでいて、一般的でなかったという。また、バッテリはしっかり接着されていて、交換が難しいそうだ。
この分解された端末のバッテリは、出力電圧3.85V、充電電圧4.4V、容量は3500mAh、13.48Wh。中国Dongguan ITM Electronics製。大きさは「iPhone 6s Plus」に搭載されていたものと同程度だが、容量はiPhone 6s Plus用の10.45Whに比べ相当大きい。
なお、最終的な「Repairability Score」(修理容易性スコア)は10段階評価で4(10が最も修理しやすいことを表す)としている。
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