10月4~7日までの4日間、幕張メッセで開催されていた「CEATEC JAPAN 2016」。2016年は家電見本市の立場から、IoTやAIのデバイスやシステムなどを提案する場となっており、未来感のあるイベントとなった。
その中でも未来へ向けて希望と野望を燃やしていたのが「ベンチャー&ユニバーシティエリア」だ。ベンチャーや大学の若い力によって、新たなシステムや技術を駆使し、これまでにない商品やサービスを提案していた。
そこで気になった商品やサービスを展開しているベンチャー企業や大学をピックアップし、紹介する。数年後には“大化け”しているかも知れないものばかりだ。
マッシュルームの「UNIVERSAL AUTHENTICATION INTERFACE」は、スマホが発する光を受け、タッチパネルに高速でタップしかえすことで双方向通信を実現するシステム。用途としては、NFCやBluetoothなどと一緒だが、タッチパネルがあれば使用できるので、NFCやFeliCaのようにスマホの機能に依存することなく、すべての機器で使用できる。
アロマビットは、臭いを可視化できる技術を展示。臭いは味覚や触覚、聴覚とは違い、唯一可視化されていない感覚だった分野。空気中で簡単に混ざり、薄まるので、可視化は難しいとのこと。臭いの可視化により、食べ物や飲み物が視覚的に共有できるようになる。
ドリコスの「healthserver」は、身体の健康状態を測ったうえで、足りない栄養素を補給するオーダーサプリメントサーバ。むやみにサプリメントを摂取するのではなく、必要な分量だけ摂取できるのでムダがない。
ほかにも、スマホで解錠、施錠ができる鍵や、ライト同士が通信して光を操作できるシステム、スマホでレストランなどの注文ができるシステム、鍵や財布などにつけることで、スマホで置いた場所が探せるデバイスなど、生活が便利になる技術やシステムが目白押し。
すでにいくつかは製品化されているが、多くはまだ開発段階だ。いち早く、製品化して、多くの人の手に渡り、生活をより豊かにしてくれるのを期待したいところだ。
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