「CEATEC JAPAN 2016」が、千葉の幕張メッセで開幕した。10月4~7日まで開催され、入場料は一般1000円、学生500円。
出展者数は648社/団体(2015年は531社/団体)。その内海外からは24カ国/地域から195社(同19カ国/151社)が参加する。「つながる社会、共創する未来」をテーマに、IoTの最先端技術とイノベーションを集結。会期中15万人の来場を見込む。
IT・エレクトロニクスの総合展示会をコンセプトに開催してきたCEATECだが、2016年からは、CPS/IoTエキシビジョンとして新たなスタートを切る。ホール1〜6を使用する会場内は、社会、家、特別企画、CPS/IoTを支えるテクノロジ、ソフトウェアとエリアを分けて実施。特別企画エリアには、「AI人工知能パビリオン」「IoTタウン」など企画展示を設けたほか、ベンチャー企業の出展を拡充。2015年比で2.5倍となる139社/団体(同54社)のベンチャー企業や大学研究機関が「ベンチャー&ユニバーシティエリア」に出展している。
会場内には、10月3日に発表されたトヨタ自動車のパートナーロボット「KIROBO mini」やシャープの新コンセプト機器「ホームアシスタント」などの最新モデルを展示。ロボットのほか自動運転支援システム、IoT関連機器などの出展が目立つ。
ウェアラブル機器やテレビといった商品よりも新技術や提案型展示が多く、「ビジネスマッチングの場」として活用できる内容になっている。日本の企業同士だけでなく、海外企業や自治体の連携も狙う。
ロボット関連では、受付・接客アプリの搭載や、観光案内などにも使えるシャープ「RoBoHoN」が展示されているほか、オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」に、対戦相手のレベルに合わせてプレイができるように進化した最新版を登場。日立製作所ブースでは、東京駅構内における観光案内の実証実験に利用されている「EMIEW3」などが見られる。
また、パナソニックブースでは、非接触肌センサと特殊印刷技術を応用した貼るメイク「メイクアップシート」、皮膚表面の電解質を利用し、手に持ったボールの色と同色のライトを点灯したり、地図上から同色のものを探し出せる「人体通信応用デバイス」などの参考展示を多数行っている。
一方、iPhoneと連携できるジーエヌリサウンドジャパンの補聴器「リサウンド・リンクス2」や、三菱電機ブースの「しゃべり描きUI」など、新たなコミュニケーションツールもお目見え。家電見本市と言われていた展示内容から、家電の「その先」が見られる展示会へと大きく変化を遂げている。
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