インターネット小売大手のAmazon.comは米国時間10月3日、利用者が目にするインセンティブ付きレビュー(無料または割引価格の製品と引き換えに投稿されるレビュー)は今後少なくなると発表した。これを受けて、Amazonのレビューは一段と信頼できるものになるかもしれない。
Amazonが改定したコミュニティーガイドラインのもと、利用者は今後、「(無料または割引価格の製品を含む)あらゆる種類の報酬と引き換えに、または第三者の代理として、コンテンツを作成、改変、投稿」することを禁じられる。
Amazonの5つ星によるレビューシステムを膨大な数の顧客に信頼してもらうことは、同社にとって重大だ。とりわけこれらのレビューは、買い物客がオンラインで購入する前に製品の良し悪しを把握できるようにするものだからだ。Amazonはこれまで、数々の追加措置を講じて、レビューシステムに対する顧客の信頼を危うくしかねない不正なレビューや疑わしいレビューを取り締まってきた。虚偽のレビューを投稿するサービスをやめさせるため、複数の個人や企業を訴えたこともある。
Amazonの顧客体験担当バイスプレジデント、Chee Chew氏はブログへの投稿で次のように書いた。「これらのいわゆる『インセンティブ付きレビュー』は、Amazonにおける数千万件のレビューのごく一部にすぎない。慎重に行われるなら、新製品やあまり知られていない製品のレビューの基盤を提供することによって、顧客の役に立つ可能性がある」
新ルールのわずかな例外は、書籍のレビューと、Amazonの「Vine」プログラムを通じて作成されるレビューだ。Vineは、Amazonの信頼できるレビュアーに、新製品や発売前の製品について意見を投稿してもらう招待制のプログラムだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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