Facebookは、古い「Android」搭載端末を使用するユーザー向けに設計された、軽量ですばやい新しいメッセージアプリを発表した。
米国時間10月3日に発表された「Facebook Messenger Lite」はわずか10Mバイトで、ほとんどのユーザーが端末にインストールしている完全装備のアプリと比べて、端末のストレージにおける占有容量が非常に小さい。また、平均未満の速度のネットワーク上ですばやく動作するようにスリム化されている。同社は2015年、同じように古いAndroid端末向けに、「Facebook」の軽量版である「Facebook Lite」をリリースしている。
Facebookは、同社のソーシャルネットワークとインターネット全体を発展途上国の人々にとってよりアクセスしやすいものにする計画を進めており、今回のアプリは、その取り組みを支える1つの要素である。Facebookが宣言した目標の1つに、さらに30億人の人々をオンラインに取り込むというものがあり、Internet.org、Free Basics、Lite版アプリなど、その目的に向けて同社は多数の取り組みを推進している。
複数のパートナーとともに広大な規模で進められているインターネットアクセスプロジェクトであるFree BasicsやInternet.orgとは異なり、Messenger Liteは純粋に、Android端末のユーザーにFacebookの人気の高いメッセージサービスの最も基本的な機能を提供することを目的にしている。
古いAndroid端末で動作するようにMessengerのスペックを落とす上で重視したのは、テキストやリンク、写真の送信など、最もよく使われる機能を優先することだったと、Facebook Messengerを統括するStan Chudnovsky氏はインタビューで語った。「今日のメッセージサービスは、画像や動画を送れなければ本当に強力とはいえない」
Messenger Liteはまず、ケニア、チュニジア、マレーシア、スリランカ、ベネズエラで提供され、その後他の国でも提供される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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