Amazonは米国時間9月29日、「Alexa Prize」を発表した。Amazonの仮想アシスタント「Alexa」とより自然に会話をするための技術を開発する大学生を対象とした賞金250万ドルのコンテストだ。このコンテストの目標は、人気の話題やニュースについて人間と会話する「ソーシャルボット」をAlexa上に構築することだとAmazonは述べている。
最も優れたソーシャルボットを開発した大学チームには50万ドルの賞金が贈られる。さらに、優勝チームのソーシャルボットが「わかりやすくかつ愛想よく」人間と20分間会話できる場合は、優勝チームの大学に100万ドルが贈られる。最大10チームが選ばれ、10万ドルの奨励金、Alexa対応デバイス、「Amazon Web Services(AWS)」への無料アクセス、Alexaチームによるサポートを受けられる。
Alexaを利用する多数の顧客が、調査と審査の過程に参加する予定だ。顧客は、「Alexa、(メジャーリーグのプレーオフ、セレブのゴシップ、科学界の大発明などのトピック)について話そう」と話しかけて、ソーシャルボットと会話できるようにする。そしてAlexaのユーザーは、そうした体験に基づくフィードバックを提供し、学生らによるソーシャルボットの改良に役立ててもらうとともに、優勝チームの選定にも一役買う。
「わかりやすい会話を20分間続けられるソーシャルボットはこれまでになく、最先端の対話型AIと比べて少なくとも5倍は進んでいる」とAmazon AlexaのヘッドサイエンティストであるRohit Prasad氏は声明で述べた。「この挑戦、そして学生たちが自分たちの最高のアイデアに対して、Alexaを積極的に利用する数百万人の顧客からのフィードバックをすぐに得られることにより、これまで不可能だと考えていたことが可能になるだろう」(Prasad氏)
Amazonは2017年11月の「AWS re:invent」カンファレンスで優勝チームを発表する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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