Rokuは米国時間9月26日、5種類の新しいストリーミングデバイスを発表した。いずれもクリスマス商戦の時期に合わせて発売されるという。これまでRokuの唯一の市販製品だった「Streaming Stick」を加えると、合計6種類のストリーミングデバイスから選べることになる。
各機種の詳細は以下のとおりだ。
価格 | 発売予定 | リモコン | 4K | HDR | インターネット接続 | コネクタ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Express | 29.99ドル | 10月 | 標準 | 非対応 | 非対応 | Wi-Fiのみ | HDMI |
Express+ | 39.99ドル | 10月 | 標準 | 非対応 | 非対応 | Wi-Fiのみ | HDMI、アナログ |
Streaming Stick | 49.99ドル | 発売中 | 無指向性 | 非対応 | 非対応 | Wi-Fiのみ | HDMI |
Premiere | 79.99ドル | 10月 | 標準 | 対応 | 非対応 | Wi-Fiのみ | HDMI |
Premiere+ | 99.99ドル | 10月 | 無指向性、ヘッドホン | 対応 | 対応 | Wi-Fiまたは有線 | HDMI、microSD |
Ultra | 129.99ドル | 10月 | 音声検索、リモコン発見機能を追加 | 対応 | 対応 | Wi-Fiまたは有線 | HDMI、microSD、USB、光オーディオ |
Roku Express:29.99ドルという価格は、人気の高いGoogleの「Chromecast」より5ドル安く、市場に出回っているメインストリームのストリーミングデバイスとしては最も安価な製品になる(Amazonが次のストリーミングスティック製品を無料で配布しない限りは)。このExpressは、Rokuの業界最高レベルのアプリセレクションすべてに対応するほか、クロスプラットフォーム検索、シンプルなインターフェースなど、現行のStreaming Stickの機能を軒並み備える。Rokuによる短時間のデモを見た限りでは、動作速度も十分のようだ。
またChromecastと異なり、物理的なリモコンも付属する。ただし、標準的な赤外線(IR)タイプのため、デバイスに向けて操作する必要がある。Express本体は非常に小さく「ボックス」とさえ呼べないもので、ケーブルに引っぱられて抜け落ちるのが想像できる。
Roku Express+:さらに10ドルを追加すると、アナログのオーディオ/ビデオ出力ケーブル(黄色と赤と白の端子がついた分岐ケーブル)でテレビに接続できる。Express+は、HDMIコネクタのない古いテレビでストリーミング機能を利用したい人向けだ。ただし、HDMIコネクタがすでにあるテレビを持っている人は、通常のExpressを選んだ方がよい。アナログ接続機能を除けば、この2つはまったく同じだからだ。
Roku Premiere:Rokuは2015年、同社初の4K対応ストリーミングボックスである「Roku 4」を129.99ドルで発売した。79.99ドルのPremiereはその後継機種だが、いくつかの拡張機能が省かれている。それでも、Netflix、Amazon、VUDU、および12の他社製ストリーミングボックスより多くの4Kアプリにアクセスできる。また、「4K Ultra HD Spotlight」アプリを利用すれば、4K対応の番組や映画を簡単に見つけることができる。もちろん、高解像度のコンテンツを楽しむには、4Kテレビが必要だ。リモコンは標準的な赤外線リモコンなので、ストリーミングボックスの方向に向けて使う必要があるほか、高機能モデルのリモコンに搭載されている拡張機能が搭載されていない。
Roku Premiere+:99.99ドルを出せば、HDR(High Dynamic Range)動画をストリーミングアプリで楽しむことができる。HDRは標準的な1080pの4K動画と比べてコントラストや色が向上していることが特徴で、HDR対応のテレビが必要になる。リモコンはWi-Fi技術を利用しているため、ストリーミングボックスの方向に向けて使う必要はなく、見えない場所にあるボックスも操作できる。また、一人で音声を聞けるようにリモコンにヘッドフォン端子が付いているモデルのうち、最も低価格のモデルでもある(ただし、ヘッドフォンが使えるモデルはすべてRokuのアプリを必要とする)。さらにPremiereにはない機能として、Ethernetポートがあり、有線でインターネットに接続できる。
Roku Ultra:UltraはRokuの最上位機種だ。Premiere+の機能をすべて利用できるほか、さらにいくつかのポートが追加され、フル機能のリモコンが付属している。リモコンで音声検索機能を利用できるのは、全ラインナップの中でこの機種だけだ(ただし、無料で提供されている「iOS」アプリおよび「Android」アプリを使えば、他の機種でも利用できる)。またゲーム機能がサポートされるほか、Roku 4で初めて登場したクールなリモコン発見機能も搭載している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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