以前「S I T O N C L O U D」という名の美しいテーブルを取り上げた。プロジェクションマッピングと同じ手法で流れる雲や揺らめく森などのビデオを上部から投影することで、まるで雲に座って動く下界を眺めているような気分が味わえるものだった。
今回紹介するテーブル「Sisyphus」は、実際に動いてデザインを変え続けるので、いつまでも見飽きないだろう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
Sisyphusは、上部に敷き詰めらた砂の上を鉄球が動き、美しい模様を描き続けるテーブル。ギリシャ神話に登場する、必ず転がり落ちる岩を山の頂上まで永遠に押し上げるという苦役を地獄で科せられたコリントの王、Sisyphus(シシュフォス)にちなんで名付けられた。
砂の敷かれた層の下では、磁石が2つのモーターで動いて上にある鉄球の位置を変える。こうして鉄球を動かすことで、模様を描いたり、描かれた模様を消したりできるのだ。
モーターは「Raspberry Pi」で制御され、描き出す模様の選択、描く速度の調整などができる。設定はスマートフォンのアプリからするほか、無線LAN(Wi-Fi)経由でウェブブラウザからも実行可能。
このKickstarterキャンペーンでは、サイズや素材の異なる3種類のテーブル「End Table」「3 foot coffee table」「Hardwood coffee table」を用意する。それぞれの大きさは以下のとおり。
なお、製作者のBruce Shapiro氏は、これまでアート作品として直径3mという巨大なSisyphusを作ってきた。一般家庭でもSisyphusの美しさを体験してもらえるよう、Kickstarterでキャンペーンを立ち上げた。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間10月25日まで。記事執筆時点(日本時間9月26日14時)でキャンペーン期間は28日残っているが、すでに目標金額5万ドルを上回る約6万8000ドルの資金を集めている。
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