ドコモ、ドローンに携帯電話を乗せて上空の通信品質を確認

 NTTドコモは9月9日、総務省より神奈川県横須賀市における「無人航空機における携帯電話の利用に係る実用化試験局の免許」を9月6日に取得したと発表した。上空での通信品質の確認や、地上の携帯電話ネットワークへの影響などの検証を目的に、実際に携帯電話を搭載したドローンによる実証実験を同日より開始する。

 同社によると、携帯電話のドローンへの搭載について、画像・データ伝送などに利用したいとのニーズが高まっているという。しかし、現在の携帯電話ネットワークは、主に地上での利用を前提にサービスエリアを構築している。そのため、上空での通信品質が安定的に確保されない可能性や、地上の通信へ影響を与える恐れがあるなどの課題がある。

 こうした状況を受け、総務省は7月13日に、携帯電話などを無人航空機に搭載して使用することについて、既設の無線局などの運用などに支障を与えない範囲で試験的に導入するための省令改正などを実施した。

 ドコモでは、これまで上空での携帯電話の電波受信レベルの測定やシミュレーションツールを活用した検証を行っていたという。今後は、同免許に基づき、実際に携帯電話を搭載したドローンによる上空での通信品質の確認や、地上の携帯電話ネットワークへの影響について検証するとともに、ドローンの遠隔制御や撮影した映像のリアルタイム伝送などについても実験をするとしている。

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