教育事業を手がけるスプリックスは9月5日、スマートフォンアプリ「ゴルスタ」のサービスを終了すると発表した。停止・終了作業は一両日中に完了するとしている。
ゴルスタは、ライブ配信やチャット機能、写真投稿機能、動画授業など、SNSをはじめとした複数の機能を提供するスマートフォンアプリ。中学生・高校生を対象としており、それ以外のユーザーの利用を禁止している。
同サービスでは、「中高生の安心安全が最優先」として厳格な運営を展開していたが、運営を批判する投稿をしたアカウントを強制退会させたり、停止されたアカウントを復旧するために反省文の提出を義務づけるなどしていた。TwitterなどのSNSでも「運営方針が厳しすぎる」と、多くのユーザーから批判が集まっていた。
また、ゴルスタの運営担当者がTwitter上で、運営批判をした1名の個人情報(在住県と氏名)をツイートしたことによる情報流出が発生したほか、一部のユーザーから「クレジットカードの登録を求められた」とする声もあったことから、同社は8月31日に、「ゴルスタにかかわるお詫びとご報告」を公開した。
今回、スプリックスでは、運営方針に関するユーザーからの意見に対する検証も含めて、運営管理体制を調査。その結果、一部の運営担当者において、「アカウント停止をしたユーザーをただちに削除せず、ユーザー名を『違反-停止理由』などに変更して、一定期間みせしめのような状態にするなどの行為が確認されました」など、明らかにふさわしくない言動があったという。
同社では、運営担当者の再教育だけでは問題の解決ができないと判断。ゴルスタの運営部門含め、「弊社全体の問題であると重く受け止める」としており、「教育を生業とする弊社にとって、今回の調査結果は大変重く、直ちにサービス全体を終了した」と、終了理由を述べている。
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