マランツ、今後10年の基礎となるSACDプレーヤー「SA-10」--独自DAC搭載

 ディーアンドエムホールディングスは9月1日、マランツブランドからSACD、CDプレーヤー「SA-10」を発表した。開発に約3年をかけたマランツ独自のディスクリートDACを搭載し、マランツの今後10年の基礎になるモデルと位置づける。発売は10月下旬。税別価格は60万円になる。

「SA-10」
「SA-10」

 マランツが独自に開発したディスクリートDAC「Marantz Musical Mastering」(MMM)を搭載していることが最大の特長で、従来機「SA-7S1/11S3」で使用したオリジナルデジタルフィルタ「MMM-Stream」とDSDをアナログ変換する「MMM-Conversion」から構成されている。

 DACの開発は、コストや時間がかかるといったリスクを伴うが、マランツサウンドを追求するためには自社での開発が必要と判断。今回開発に乗り出したという。

 オーバーサンプリングやデジタルフィルター、ノイズシェーパーなどの処理を自社開発のアルゴリズム、パラメータで行うことにより、理想的なサウンドを実現できるとのこと。デジタルフィルター、ノイズシェーパーティザー、レゾネーターはユーザーによる設定切り替えに対応し、24通りの組み合わせから好みに合わせて音色を選択できる。

 ディスクドライブには、オリジナルメカエンジン「SACDM-3」を採用。DVD-R/-RW/+R/+RWやCD-R/-RWに記録した、MP3、WMA、AAC、WAV、FLAC、AIFF、DSDファイルの再生に対応。DSDは最大5.6MHz、PCM系は192kHz/24bitまでのファイル再生が可能だ。

 本体にはUSB-DAC機能も搭載し、最大11.2MHz DSDと384kHz/32bitのPCM入力に対応。PCとクロックを同期せず、SA-10のクロック回路で制御をするアシンクロナスモードも備える。

 サイズは高さ127mm×幅440mm×奥行き419mmで、重量約18.4kg。マランツのHi-Fiコンポを踏襲するデザインを採用しているが、フロントパネルの左右に配置されていたボタンをなくすなど、マイナーチェンジが施されている。

  • SA-10の内部構造

  • オリジナルメカエンジン「SACDM-3」(左)と大容量トロイダルトランス(右)

  • HDAM搭載フルバランス・ディファレンシャル・オーディオ回路+MMM-Conversion(左)とゲイン切り替え機能付きのフルディスクリート・ヘッドホンアンプ(右)

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