ポーランド、ワルシャワ大学物理学部のメンバーを中心とする研究チームが、芋虫(キャタピラワーム)のように動く柔らかな小型ロボットを開発した。液晶エラストマー(Liquid Crystalline Elastomer:LCE)で作られた長さ15mmの小さな物体が、光に反応して移動する。
このロボットの素材であるLCEは、可視光を当てられると変形する性質がある。これを応用することで、アクチュエータなどを使わずに、芋虫や毛虫のように這って移動する物体を製作できた。
変形に必要なエネルギーは照射する緑色の光で与え、移動制御は空間変調させたレーザー光線を使うという。うまく制御することで、平らな表面を水平移動させるだけでなく、坂を登らせたり、狭いすき間を押し分けるように通り抜けさせたり、棒の上を移動させたりもできる。
詳細については、論文「Light-Driven Soft Robot Mimics Caterpillar Locomotion in Natural Scale」(自然界と同じサイズでキャタピラワームの動きを模倣する、柔軟性のある光駆動ロボット)を参照されたい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力