WhatsAppがプライバシーポリシーを改訂し、企業がメッセージを送信できる環境を整えた。WhatsAppはFacebook傘下のメッセージングアプリで、10億人のユーザーを擁する。
WhatsAppは2016年に入り、広告表示ではなく企業とユーザーをつなぐことで収益化を図るとの計画を明らかにしていた。同社は米国時間8月25日、これを実現するために、4年ぶりとなるプライバシーポリシーの改訂を発表した。
「これまで通りサードパーティーのバナー広告やスパムに煩わされることなくサービスを利用できる環境を提供しつつ、ユーザー側からも興味のある企業とコミュニケーションが取れるようにする手段を検討したい」とWhatsAppは述べている。
WhatsAppは、詐欺の疑いのある取引に関する銀行からの警告を含むメッセージや、運航スケジュールの変更に関する航空会社からのメッセージを例として取り上げた。こうした情報は、メッセージが利用できない場合、SMSや電話で通知する必要がある。
新しいサービス規約は、ユーザーが販促情報を含むメッセージを受信する可能性もあるとしているが、スパムのような体験とならないよう、ほかのメッセージと同様にユーザーがこれらの情報を管理できるとしている。
このほか、予定されている取引の明細や予約情報、配送および出荷通知、製品およびサービスの最新情報などのメッセージもあるという。
またWhatsAppは、今後数カ月のうちにFacebookとさらに緊密に連携すると発表した。例えば、ユーザーの電話番号をFacebookのシステムにリンクして、FacebookがWhatsApp上のアクティビティに基づいてよりターゲットを絞った広告を提供できるようにするという。
WhatsAppのアカウント情報をFacebookと共有したくない場合は、WhatsAppの新しい規約とプライバシーポリシーを承諾後30日以内に、自分の情報をFacebookと共有するかどうかを選択することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス